S.M.A.R.T.とは、ハードディスクの遺言状
さあ、いよいよTigerことMac OS X 10.4にしましたよ!というわけで、このエントリーは本来なら、世界一遅れたMac OS X 10.4 Tiger レビューとして世に出るはずだったのですが、意外なトラブル発生により、その顛末記となりました。
それは、Tigerをインストールした後、ディスクユーティリティーを起動したときのことです。
"ディスクユーティリティ"によって、このドライブの一部に致命的なハードウェアエラーがあることが報告されました。
このドライブがまだ動作している場合は、できるだけ多くのデータをバックアップしてから、正常なドライブと小交換してください。
これまでの経験からすると、こういった場合はハードディスクをフォーマットしなおしてやれば、その後も騙し騙し使えることが多かったので、早速フォーマットを・・・
できない!!!
この、「S.M.A.R.T. 状況エラー」という状態に見舞われると、どうやら一切のディスクユーティリティーからの命令が効かないようなのです。初期化やパーテーションの変更はおろか、First Aidすらも出来ない!!
じゃあどうすれば良いの?
というわけで、mixiで教えて頂いたのが、「S.M.A.R.T.」に関するこちらのページ
S.M.A.R.T. is SMART! 薀蓄編
この機能は harddisk が読み出し・書き込みエラー率等の情報を事前に回収し、その情報を元に自分自身の死期を悟り(遺言状?)、そのことをユーザーに伝えることによって本当に harddisk が壊れてしまう前にバックアップ等を促すことを目的としています。この機能を利用することで、ハードディスク障害の60〜70%が予測可能といわれています
というわけで、ハードディスクが自己診断して発する遺言状なのですね。
Mac OS X 10.3.9までは特に問題がなく、アップグレードした途端にこういう警告が出るということは、Mac OS X 10.4からは、このS.M.A.R.T.の情報をOSレベルで読み取ることが出来るようになったということでしょうかね。
しかしながら、自己診断には誤りも出てくるようで、
例えば供給電源が足りない、harddisk の温度が異常に高い等が原因による場合でも同様に予兆として誤認識されてしまうケースもあるようで、100% 信頼できる情報でもないようです。Vendor 側も SMART は一つの情報として扱って欲しいようです
という事は、もしかしたら死期はまだまだ先かもしれないというのに、警告を出している可能性も十分に考えられるのですね。あくまでも目安でしかないというわけですか。
となると解せないのは、ディスクユーティリティの挙動ですよね。
誤診かもしれないし、ベンダー側も一情報として扱ってほしいと言っているなら、一切のコマンドを停止するというのは理解に苦しみます。
そもそも、死期が迫ってるとはいえ、まだ死んでないのですからね。
さて、これについてどう対処したかというと、あっさり新しいHDを購入しました(笑)色々とユーティリティを購入して騙し騙し使っていくくらいなら、そのほうが手っ取り早くて安全だから。
ちなみに、Mac OS X 10.3対応のS.M.A.R.T.ユーティリティも存在しているようです。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年1月29日 06:41
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apache不調のリナックスサーバ・参号機、
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トラックバック時刻: 2009年2月14日 23:31