ウェブ進化論とニュータイプ理論と量子宇宙干渉機
久々にトラバってやつをしてみようと思う。
F's Garage:僕が僕であるためにへ。
梅田望夫さんのウェブ進化論
についてあれこれ挙げつつ、つらつらと書いてあるんだけれども、あっちとこっちに共通言語を提供してくれたという意味で非常に良い本だと思う。
僕はいつでも分かりやすさを第一に掲げていて、それは時に行き過ぎて、一緒に組む人々から「おまえそれ分かりやすすぎ!」と批難轟々になるほどで、「Web 2.0とは、ブログに貼れることですね」という所まで落とし込んでしまうクセが強いので、こういう異世代/異業種間のパイプになるような本があって良かったというか。
まあ、そもそもWeb 2.0についての本ではないですけどね。この先、地球人ってどうするのさ?というか。
で、前出F's Garageの記事を読んでて思い出したのは、数年前に全く違うフィールドの友人から、どんな仕事をやってるかというのを尋ねられて、ユーザーインターフェースのデザイン云々という話をしたことがあったのですよ。
返ってきた答えが「ふぅん、ジョギングシューズ作るようなもんか?」という言葉。
全然そうではないんだけども、人が日常的に利用するもののデザインてのは、そういう風に理解しても良いんだなと感じて、そういうことにしておいたです。
少なくとも、美術品としての彫刻や絵画として理解されなかっただけマシというか。
こういうことをトランスレートするのは非常に難しい。
で、ワインとチーズと徹夜で簡単にトリップできることが判明ということについての最大の原因は、「ウェブ進化論」と同時に読んでいたSF小説にあって、それが
量子宇宙干渉機という作品
ゼータ世代には耳なじみのある「星を継ぐもの」のジェイムズ・P. ホーガン 著。
98年の作品なので、多元宇宙をサーフする感覚はネットサーファーそのもの。でもそれだけにとどまらず、ウェブ進化論とかなりオーバーラップする面が多々アリ。
ウェブ進化論が「芽」を論じたものなら、量子宇宙干渉機のほうは「枝葉」に匹敵するんだろうか。
梅田さんの書いてる今後の世界は、今世紀中にも訪れるであろう量子コンピューティング時代に至ると、想像を絶する密度とスピードで展開されるはず。
量子宇宙干渉機を読んでおくと、新スタートレック(TNG)の最終回「All Good Things」でQがピカード艦長に教えてくれた事が「嗚呼!成る程!」という具合で、もう一度まぶたの裏で咀嚼して楽しめます。
新スター・トレック DVDコンプリート・シーズン 7
で、F's Garageの件の記事は以下のように締められていて
ガンダムで「宇宙」が人の革新だというのなら、インターネットも同じだよなぁ。ニュータイプなんだと思いますよ、このblogを読むような人たちはみんな
僕がニュータイプかどうかは知らんけども、少なくともニュータイプ理論の元になっているLSD教祖ティモシー・リアリー先生の著書「大気圏外進化論」では、宇宙進出によってもたらされると考えていたことは、実はスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが作ったコンピュータからもたらされる、という風な注釈が後に付加されてます。
アップル以前の世界で執筆したために、先生の言葉を借りると、PSYber-worldを理解はしていたが、CYBer-worldについては理解していなかったと。
この「大気圏外進化論」ですが邦訳版は絶版のようで、アマゾンで探したら原書の「Info-Psychology: A Revision of Exo-Psychology」が見つかりました。
邦訳でも10年以上を経ていまだに読解できてないので、買うのはオススメしませんけどね。これを読んで理解するより、メタフィクションを映像化するほうが容易だと思えます。まるでLSDでもやりながら書いたかのような本ですね。まあ、その通りなんだけどさ。
いやいや話がそれたけども、だから、ニュータイプとウェブを絡めることは不自然でもなんでもなくて、ごくごく自然というか、むしろティモシー・リアリー御大も賛同のはずです。特に意識拡張とか未来予想図とか知の集積とか、そういう面で使うぶんには合法ドラッグです>インターネット
ブログ書いてmixiやって、何かが加速されたような気がしたら、めぐりあい宇宙なわけです。
先生/ガンダム君の反応が鈍いんです!
マグネットなんたらされたMac Book Proでも購入すると良いです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年3月19日 22:47