もうひとつ上のアイディアの出し方
NHKデジスタの収録に行って参りまして、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんのお話を多々聞くことができました。ムサビの学生さんが面白い撮影機材で制作した作品を出品されてたのですが、それについてのコメントが一番印象に残りました。
もし自分が素晴らしい発明を思い付いたとする。
普通なら、キター!とばかりに一気に仕上げにかかりますわな。
しかし疑り深い人は、これは既に誰かが発明したものでは?と心配になるわけです。
で、箭内さんの仰ってたのは、だったら全世界の人が既知のものだという事にしておこうよ!という提案なのです。
僕が考えたナイスアイディアは、実は世界中のアイディアマンもとっくに閃いている(と仮定する)。だから僕は、そこをスタート地点に、さらに捻りを加える必要性が生じるわけです。
これが、凡人の凡庸な閃きをさらにもう一歩推し進めて、前人未到の域に達する原動力。
単に「お、面白いね」だけで終わってしまいそうなものが、見過ごせないものに生まれ変わるというわけです。
様々な局面でスピードを要求されることが多くなっていますが、ブレスト中のジャストアイディアでだーっと進めてしまうことも少なくないです。しかし可能な限りちゃんとアイディアを練るということも大切にしていきたいですね。
次回「さらに上のアイディア実践編」へ続く
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年4月 7日 10:18