影響力あるブロガーが少ない「WEBデザイナー」という職種の件
ブログとWEBデザイナーは相反する関係なのかもというのを書いたところ、はてなブックマークに沢山コメントを寄せて頂き、トラックバックも頂きましたので、気になったものをピックアップしてみたいと思います。
MIZさんのはてブのコメント『GUIだけでCSSベースのデザインが作れるようにならない限りCSSに馴染めません。』
これまさに前回指摘した点ですよね。「CSSベースのデザイン」云々なんて話が出て来る時点で、やはりデザインという面でしかWEBサイトをとらえていない人には、デザインがすべてになってしまっているのかもしれません。
ウェブログのウェブログたる所以はデザインではなくてログですから、RSSリーダー等でデザインを外して読んだ際でも「そのブログ」として存在できるという事です。コンテンツ命。
ましてや、ブログサービス利用者の多くが服を着替えるようにデザインテンプレートを乗り換えていく様を目の当たりにしてしまえば、どこにブログの本質があるかという点はわざわざ言うまでもないですよね。
あまり関係ない内容のエントリーではありますが、小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird): 新しいテンプレできたよに書いてある、
誰かが言いました。「テンプレとは作るものではない。見つけるものだ」と。
という一文がそれを物語っていると思います。
で、今回はてダやトラックバック頂いた中で、最もブログやってて良かったと感じた涙モノのエントリーがこちら。
Web関係者の中でのWeb2.0デバイド : DESIGN IT! w/LOVE
Web2.0とかブログって体験してみないとわからない部分が多いのだ。 例えば、それはいわゆる祭りだったり、あるエントリがはてブでたまたま人気エントリになったりした際のアクセスの集中だとか、amazonのアフィリエイトがどれだけ労力がいって、どうすると売り上げが上がるかとか。
こうして具体例を出せば出すほど「だからなに?」と思う人も増えるかもしれないですけど、でも、そういうことなんですよ。これをありのまま「重要なこと」として受け止めてもらうしかない。
もし貴方が知らないとしたら貴方が仕事で関わるクライアントをどれだけWeb2.0的な世界への入り口から遠ざけてしまっているのか、わかっているだろうか? そう。ブログやRSSやAjaxなどを技術的にわかっているだけではダメなのだ。
ですね。本当にそう思います。
で、僕自身もWEBデザインには大いに携わる立場にあって、2003年頃からお客さんにはブログ開設も薦めたりしてますよ。でも自分で始めたのは2004年後半です。
ピンと来なかったんですよ。自分のブログってどういう風なデザインにしたら良いものか。
サーバ借りてドメインも取ったりしてMTの設置も済んでたのですが、これといったデザインに至らずダラダラと1年ほど経過しつつあった頃、ネタフルのコグレさんから「デザインはどうでも良いから、とりあえずブログ書いてみろよ」と言われて、書き出したのがこのブログです。
そのまま『おまえ、ほんまにWEBデザイナーか?』などと人から言われつつ、ぐだぐだなテンプレのままブロギングを日々続けているわけですw
どうも日常的にWEBデザインなんかに関わってると、先にも書いたようにデザインとサイトが等価に見えてくるんです。そこを価値転換できるコグレさんの一言のようなものがあったので、すごく助かったという気持ちは大きいです。
WEBに携わる職業のなかでWEBデザイナーというのは決して少なくないと思うのですが、ブロガーの集まりに顔を出すとWEBデザイナーの人はほとんどいない。逆にWEBデザイナーの集まりに行くと有名なブロガーさんがまるでいない。
そういう状況ってすごく変だと感じているので、今度は僕が誰かの背中を押せたら良いなと思って、このエントリーを書いてみました。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年4月23日 01:36