ホログラフィック理論で宇宙の見方が変わる
ムー誌なんてただのオカルト雑誌だとばかり思ってましたら、そうでもないようですね。
今月号のムー誌が充実しすぎている件でも少し触れた「新説 重力は幻だった!」という記事。
その中で、ホログラフィック理論とかホログラフィック宇宙なるものが出て来るのですが、これがトンデモ科学あつかいされる面を含みつつも、実は日経サイエンス誌なんかでも扱われていてなかなか面白い。
重力は幻なのか? ホログラフィック理論が語る宇宙
アインシュタインの相対性理論がその存在を予言しつつも、いつまでたっても発見できない「重力波」。
そして量子論における重力媒介因子である「重力子(グラヴィトン)」も同様に見つかっていない。
つまり重力ってのは、何を媒介にしてるのか分からん状態なのだ。
で、逆転の発想で「重力なんて幻影じゃないの?」というのがホログラフィック理論。
このホログラフィック理論が面白いのは、実はこの世界は二次元に書かれたデータであって、それをホログラフ的に投影しているのが我々の認識する時空だと提唱しているところ。
我々の知っているこの世界を二次元上に折り畳んでしまえば重力は作用しなくなるというわけ。でも、我々が知覚する世界では重力は確かに存在してるように見えてしまうと。
映画「マトリックス」みたいな話で、そこがトンデモ科学にカテゴライズされる所以なのだろう。
けど、3DのCGなんか作ってると確かに二次元世界に三次元を作っているのを実感するわけで、あながち間違いでもないんじゃないかと思う。
特に日本では疑似科学のように扱われているようだけども、アインシュタインの弟子や同じ学校で働いている学者なんかが支持しているものでもあるらしい(いい加減な伝聞)。
とりあえず前述の日経サイエンスのバックナンバーは注文した。それから「投影された宇宙?ホログラフィック・ユニヴァースへの招待」というのが、どうやら代表的な書物らしいので、これも注文。それにしてもオリジナルが94年刊ということで十年以上も前なのか・・・
で、Amazonのレビューなんかを読んでみて感じたんだけども、非常にニューエイジやスピリチュアル系に近い面も持ち合わせてるので、危険と隣り合わせでもあるとは思う。エバラ焼き肉のタレ。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年7月13日 01:57