投影された宇宙?ホログラフィック・ユニヴァースへの招待
ホログラフィック理論により、宇宙そのものの仕組み、輪廻、心霊、超常現象など、宇宙の謎解きに迫る
世界は二次元空間に描かれており、我々の四次元世界は幻、重力子が発見できないのは当たり前。そんな話から興味を持ち、この本に至る。
投影された宇宙?ホログラフィック・ユニヴァースへの招待
宇宙はホログラフィック的な構造だという理由の説明、理論が形成される歴史から始まる。最新の理論物理学のような出だしに好感触。
我々の脳(精神)の構造ですらホログラフィック的。そして精神は脳に宿らず、部屋の片隅かもしれないし、遠く離れた南国の島かもしれない。
誰でも涼宮ハルヒであるということ。
色々と面白い話が目白押しだが、中盤からニューエイジというよりはトンデモ本なみの内容。惜しむらくは長過ぎること。様々な例をあげて現実味を伝えたいのは理解できるが、ほとんどが超常現象のために全くの逆効果。しかも冗長的になり論点が右往左往しがち。
とはいえ、まともな内容の前半のみでも充分に楽しめ、読み応えのある一冊。宇宙は一枚のホログラムにコード化されているというマトリックス的感覚。それがホログラフィック宇宙。
読了後、過去何度か自分の身に起こった「非科学的」とされる出来事をいくつも思い出した。全てはホログラフィック理論で説明がつくかもしれない。折りをみて、その辺の体験も書いて行きたいと思う。
【関連記事】
●ホログラフィック理論で宇宙の見方が変わる
●数学か物理学しか読むものないんですよね
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年7月20日 07:20