You Tubeにアップしない権利者はサボっているのか?
ようつべ狂いの我々は時折、こういう刺激的なタイトルで煽り釣るわけですが
YouTubeを支持しないというのなら、権利をもっている人間はおのれのおさぼりを恥じるがいい。:[mi]みたいもん!
ふと立ち止まって考えてみると、世の中すべてをアーカイヴしてインデックスしてタギングしてログ化しておくのはギークだけというか。
実は権利者はサボっているんではなくて、水に流したい過去も多々あるというか、むしろ大洪水で全部流れてしまえというか、つきひははくたいのくわかくにしてアンゴルモアの大王がいきかうひとの旅の恥はかき捨ててくれないかと願った1999年7月もとっくに過ぎまして。
「21世紀を迎えて20世紀はアーカイヴになった」と言ったのは細野晴臣。その節目にYouTubeがなくてNapsterがかろうじて存在していた程度というのがタイミング悪いというか。
「節目だからやっちゃうか」という気にもなるところを、まだなんの準備も整ってなくて、なんだかよく解らないパラダイムシフトが起きていたという実感しかなかったのが人類の不幸というか。
まいにち書き捨てるようなドッグライフが俺たちのミクシィライフなわけで、じゃあストックされるよりフローだよな絶対!とも思うわけで、今さら何ヶ月も前のMLの過去ログ引っ張り出して来て無駄に揚げ足取られるような不幸からはなるべく遠ざかっておきたいというか。
それで細野晴臣とは全く逆の意見になるのですが、本当は何もアーカイヴになっていないわけですよ。そこそこ納得のできるレベルでアーカイヴ出来てるのは人類史上ここ2〜3年だけというか。
だから、今後の100年は期待していいのですけど、これまでの事についてはお前らみんな司馬遷になれよというのがWeb 2.0サービスの本質ではないかと思うわけですよ。そういう社会主義によって毎月「振込-グーグルインク」という印が預金通帳に記入されるわけ。
で、いしたにさんのCD焼き屋のさぼりという話に無理矢理シフトすると、このへんは僕らの期待値だけが膨らみ過ぎてCD焼き屋を置いてけぼりにしてるのかもしれないですね。
CD焼き屋がロングテール時代を見越して個別対応で声を吸い上げてくれてたら状況は違ってたとは思いますが、売れよ増やせよという時代を経て現在は現在なりのメリットもあるわけですから、そのへんのジレンマはゆっくり解消していけば良いんではないかと。
だって僕らの責任じゃないんだし。
あ、だからCD焼き屋がさぼってるということか。
そんなことよりも、いちるさんが提唱する「ネット発のアレ界」みたいなジャンルが断然おもしろくなるというか、その方向に注力することこそ過渡期に三十路やってる僕らの責務だったりするんではないかと思ってしまいます。
ぐだぐだの既存スパゲティコードを紐解いていくよりは、コアの部分から新しいコードに書き換えた方が早いしスッキリするしイニシアティブもこちらに移るというわけ。
なんなら新しく国つくっちゃうくらいの勢いでもいいと思うんだよね。危険思想ではなくて心意気としてはね。加速したいときに子泣き爺がおぶさってたらウザイからさ。もうそういうの疲れた。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年7月25日 04:05
» You Tube関連、メディアが変わるとコンテンツは生き返る。 from [mi]みたいもん!
過去にメディアが変わったときのことを記憶しているものからすると、メディアの変化に [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年7月25日 13:50