テレビCM崩壊なんて今さら
今どきのハードディスクレコーダーのCMスキップ機能云々とあげるまでもなく、うちの死んだ爺ちゃんは
宣伝やっとる間に小便行ってくるわ
というのがクリシェのような常用台詞で、つまり昔っからテレビのCM時間はトイレタイムと決まってるわけです。
ま、冗談はさておき
僕がCMの何が嫌いかというと「買え買え」としか煽らないような印象の広告はまだマシで、勘違いクリエイターの押し付けがましい映像作品とかが一番酷いわけです。
だからワイドショーの生コマとか、ジャパネットたかた系のインフォマーシャルとか、ショップチャンネルみたいなものが個人的には好きでして、反面ブランドイメージのみで意味不明とか糸井重里フォロワー崩れとかドラマ仕立てみたいなのうざすぎます。
いや、糸井重里氏の作品は非常に好きですよ。でもそれは彼の才能のなせる業であって、ああいうものが広告だとか勘違いされて日本中が突っ走ってしまって今に至るような印象もあるわけで。
で、今現在、ブログ上での扱われ方と最も違うと思うのは、キヤノンのデジタル一眼「EOS Kiss デジタル」シリーズの媒体広告ですね。
KISSという言葉からあのロックバンドを連想するという安直さ。
カメラ自体は悪くないです。むしろ最良の選択肢。
僕も一度お願いされてレビュー書いたのですが(デジタル一眼レフ EOS Kiss Digital N 使用感)これは同価格帯の他社製品と比較しても本当に良いと思ったのですよ。
そもそも僕はビデオ以外のカメラはスルーしてて、デジタル一眼なんて全く興味ないのですが、それでもEOS Kiss Digitalは衝動買いしてしまいそうになった。
なのに、そこまでの良さがあのCMからは全く伝わってこない。
ネタフルの「[N] 「EOS Kiss Digital N」人気の秘密とは?」でも書かれてますが
ぼくもテレビCMで見ていた、お母さんが子供の写真を撮る「EOS Kiss」の印象は強いです。子供撮るならEOS、みたいな
たぶんそれは村上里佳子の銀塩のほうのEOS Kissの広告だと思いますけど、あれは良さがちゃんと伝わってきた。よく分かってる。
結局、EOS Kiss デジタルというものの良さをちゃんと伝えられたのは、個人ブログの記事とmixi日記だけなのではないかと思うのです。ユーザー層もまさにそこだろうし。
あのテレビCM(っていうか他媒体の広告も)だけではEOS Kiss デジタルは売れなかったんではないかと思うほど。
それほどまでに媒体広告と、ネットのクチコミに情報の差があったわけです。
この差は、明らかに「質」の差。
15〜30秒の尺でブログのクチコミ量に追いついてみろとは言わないですけども、せめて勝つつもりでやってみろとクリエイティブの方には言いたいですね。だって一番金かかってる広告なんでしょ?
と言ったところでどうせ無理なので、
キヤノンさんには是非とも我々クチコミマーケティングのパイオニアONEDARI BOYSにEOS Kiss デジタル X ダブルズームキット などをレビューさせて頂けると良いんではないかと思います。
在庫7つ送って頂くだけで完璧にテレビCMを補完できます。ご検討よろしくお願いいたします。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss デジタル X レンズキット ブラック
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss デジタル X ダブルズームキット シルバー
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年9月 9日 15:47