マイケル・ジャクソンのムーンウォーカー
マイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVは傑作だと思います。
プロモーションビデオと映画を同じ土俵に上げてしまうという衝撃。
あのチャックいっぱいついた革ジャン欲しい!と小学生ながら真剣に思いました。あ、それは「今夜はビート・イット」のほうか。
で、「キャプテンEO」というダンスで平和を守る謎のディズニーアトラクション3Dムービーを経て、アルバム「BAD」の楽曲を中心にマイケルが持てる才能の全てを炸裂させているのがこの
ムーンウォーカー(Moonwalker)
こないだ1,380円でDVD売ってたので買いました。
大学のとき「ひとりよがりな映画つくっちゃいけません」とさんざん大御所に叱られつつ、それでも聞く耳持たなかったのはひとえにこのムーンウォーカーの洗礼を中学時代に浴びたせい。
これほどまでにナルシシズムとエゴイズムが前面に出た映画は無いんじゃないでしょうか。
そもそも映画なのか何なのか分からない。何がしたかったのかも分からない。
スリラーで行き着いちゃったし、その後はトップガンのような名作ビデオクリップ映画まで出ちゃったわけで、だったらマイコーもこんな感じでええんちゃうかという所でしょうか。
とにかく強烈。いま見ても強烈。こいつアホちゃうか。もちろんいい意味で。
この映画が80年代の空気感をより一層膨張させたことは間違いないし、これ以降の彼のやることなすこと寒いことばかりという方向性を予見させる出来だと思います。
いや、好きなんですよ。好きなんですけど何も褒めるところがない(笑)エクセレント!
プリンスの「パープルレイン」とどちらかを選べと言われたら、迷いなくムーンウォーカーですよ。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年9月20日 01:37