mixiのデザインリニューアル酷評は可読性の低下が原因
「読みにくい」「見にくい」という意見が噴出
mixiのデザインリニューアルは非常に酷評されてますね。
レイアウト上の位置関係についてはさほど変更がないので、操作に困るということはあまり無いと思います。でも「読みにくい」「見にくい」というのは確か。
例えば、このサイズのボタンに装飾文字を採用すると著しく可読性が低くなります。
また「全体的に白っぽい」という意見も多くきかれます。
これはフォントサイズと行間の関係、背景色と文字色の低コントラスト化に由来していると思われます。同じく「読みにくい」原因でもあります。
このフォントサイズと行間、背景色と文字色、というのは非常にWebデザイナーの力量が問われるところで、mixiのようなテキスト中心のコミュニティサイトやポータルサイトでは最も重視すべき点だと考えます。
また、低コントラストで可読性が低いと滞在時間も短くなるかと思います。コミュニティサイトには致命的ではないでしょうか。それに、行間がスカスカしていると、どんなに賑わっていたとしても賑わい感が出ませんね。
Yahoo! Japan や YouTube のデザインを素晴らしいと褒める人はあまりいないのですが、日常的に使えるサイトの(デザイン面での)答えがそこに隠れていると考えています。
以前のmixiは一見するとオレンジ色で明るい印象なのですが、実はふんだんに茶色や濁った色を配色していて、とても落ち着きのあるものでした。濁った色というのはYahoo! Japanでもよく使われる、それ単色では決して美しいとは思わないような青色や緑色です。
オレンジ色などはキンキンするような明るさだと、人を苛立たせます。以前はオレンジの明るい印象を保ちながら、落ち着きのある配色をしていた点を僕は非常に評価していたので、リニューアル後の「ただのオレンジ色のページ」には閉口してしまいました。
CSS化することとデザインの変更はまた別ですから、以前からの馴染みあるデザインを変えたというのは、なにか考えがあってのことだと思います。
が、良かった部分があまりにもバッサリと切り捨てられていたので、大学で色彩学をかじった立場として苦言を書かせてもらいました。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年10月 7日 01:11