iPod touchを捨てよ KAOSSILATORと街へ出よう
ある朝、iPod touchに違和感を感じたのです。
これよりラジオの方がずっと面白いんじゃない?と。ラジオは意外なものに出会える可能性を持っているのに、iPodは自分が既に掌握している世界でしかないのですよね。
拡がりのない自閉回路。
本当は「ラジオ」というのも正確ではなく、他に妥当な言葉がなかったから。Amazonのように的確にレコメンドしてくれるような仕組みなら、iPodよりずっと楽しいんではないかと。
そう考えていた翌日、予約していたKAOSSILATOR(カオシレーター)が届きました。そのあとは過去記事の通り、そのことばっかり。
●KORG KAOSSILATOR(コルグ カオシレーター)実機レビュー
●KAOSSILATOR のオーバーダブ機能でループを作成する方法
●カオシレーター(KAOSSILATOR)便利グッズ
●KAOSSILATOR スケールとキーの設定
そしてiPod touchの携行をやめ、もっぱら通勤電車ではKAOSSILATORを演奏して楽しむことに。
すると「求めてたのはこれだ!」とビリビリ電流が走ったわけです。
自分の思ったとおりに演奏できないのに、思った以上の結果ももたらしてくれる意外性。これですよこれ。満員電車のなかでGarage Bandを使う気にはならないですけど、KAOSSILATORなら使える!しかも初めてGarage Bandに触れたときのような感動があります。いや、もっとスゴイか。制御不能の好結果。でもそれを生み出しているのは自分。
初めてMacに触れたときのような「やれる!」という感触に近いかも。
そんなわけで、KAOSSILATORを演奏しながらステレオケーブルで5G iPodに録音しているという、恐らく端から見れば変な人と化しつつも、とても楽しんでいるのです。以下が本日の作品の一部。
あと、初めて KAOSSILATORで作った曲もついでに載せておきます、気に入ってるので。
iPodに録音しておけば、録った演奏をすぐに楽しむことが出来ます。面白いことに、演奏時だけでなく後から聴き直しても、新しい発見や驚きがあります。
思うに、iPod touchというのはインターフェースの面白さだけで、何ら必然性がないのかもしれないですね。音楽を聴くにはボタンなどのスイッチでも良いのだし。本当はタッチスクリーン自身が一番エンタメ性をもっているから、逆に音楽や動画を楽しむのを阻害してないかしら。
来年2月にはiPod touch用アプリのSDKが公開されます。
過去の歴史に則り、どこかの誰かがiPod touch用のテルミンやピアノ鍵盤などのフリーウェアを配布するかと思います(笑)そのベクトルをちゃんと本気で伸ばせたら、もっとiPod touchは面白くなるんじゃないでしょうか。
Apple製品はやはりクリエイティブでなくては。
私がiPodに感じた違和感は、消費するのを主軸にしたアイテムだという点ですね、きっと。
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●iPodのイヤホンは涼宮ハルヒになる手段である
●リア充とiPod的な情報流通による脱コミュニケーション
KORG KO-1 / Kaossilator
KORG KAOSSILATOR
KORG KAOSSILATOR(Amazon)
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年11月14日 23:21
» 手のひらサイズのシンセサイザー「KAOSSILATOR」 from Mega Design LaBlog
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トラックバック時刻: 2007年12月 8日 22:41
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トラックバック時刻: 2007年12月20日 00:36