仕事でセンスが問われるのは技量が下地にあってこそ
これを読んでからずっと違和感を抱いてることがある。
web製作は求められるスキルが多すぎ!:アルファルファモザイク
以下、抜粋
7 Name_Not_Found :2007/11/05(月) 11:45:06 ID:???
センスの問題はどうしようもない。23 Name_Not_Found :2007/11/06(火) 19:50:11 ID:???
なんとなくできちゃうけどな、デザインセンスを除いて。24 Name_Not_Found :2007/11/06(火) 20:48:57 ID:???
そうだよな、デザインセンスだけはどうしようもならん壁がある。
そんなにセンスというのは大切なんだろうか?
流れからみてこれらを書いたのはおもに開発者だと思うのだが、彼ら自身の本分である開発分野でも相応にセンスの有無を重視しているのだろうか?私からみればWebデザイナーというのも一技術職である。同じ技術者と思しき者からそのような言葉が出るのは驚きだ。知り合いのWebデザイナーらのなかにはそれほどセンスが重要だと話す者はいない。技術職としての認識があるからだ。
基本的にWebデザインというのは、情報伝達や操作のための効果的なレイアウトと色使い、それに加えて多少の装飾が出来れば良いのではないかと考えている。
ただしそれには、雑多な情報群を論理的に把握する能力が必要。その能力をセンスというなら仕方のない話だが、それはあくまでデザイン作業以前の段階での話だ。しかもごく一般的なコミュニケーションスキルがあれば、ほとんどの場合で対応可能だと思う。
またデザインにおけるレイアウトや色使いというのは既に体系化されており、これは学べば済むことだ。そういうものでなければ美大にデザイン科など設けるのは詐欺になろう。知識と技術を身につけることを差し置いて、天才のごとく物事をこなそうというのは愚の骨頂。
学んだ知識と磨き上げた技術、それに経験を以てしても出てくる差の開きが「センスの有無」というもので、その高みに至るまでは適用できない言葉ではないかと感じる。そもそも技術に裏打ちされていない者はセンスなど発揮しようがないのが職人の世界だ。
努力の賜物である職人技を「センス」の一言で片付けるのはあまりにも敬意が足りないのではないだろうか。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年12月29日 21:45