Macで初音ミクを使う(2)仮想環境の用意編
前回はMacで動く初音ミクなど無いという話で終わってましたが、そもそも論として、じゃあなんでわざわざMacで動かしたいの?という疑問があります。
その答えは、普段使いなれているDAW(デジタルオーディオワークステーション)ソフトが、GarageBandやLogicProなどMac専用のものだからです。いくら初音ミクが魅力的なツールでも、さすがに音楽制作環境ごとWindowsに移行する気はありませんから。
ということで、Macに初音ミクをインストールする前に、仮想環境を用意します。
Macで利用できる仮想環境はいくつかあります。今回は、最も名の知れた「Parallels Desktop for Mac」をチョイス。理由は、仕事でいつも利用していて馴れてるから(笑)
他の選択肢としては「VMware Fusion」もなかなか評判の良い仮想環境ソフトです。
また、オープンソースの「VirtualBox」は個人利用なら無償で使えます。ちょっとカーソルの動きがぎこちないですけど、タダなら試してみても良いかも。
あと、厳密には仮想環境ではなく互換レイヤー製品ですが「CrossOver Mac」というのもあります。Windows OSを必要としないので安価な投資で済みます。初音ミクが動作したという報告もあります。
▼MacユーザーがWindowsなしで初音ミクを動かす方法
ちなみにBoot Campは仮想環境でも互換レイヤーでもありません。Windowsで起動するためのものです。これでは普段通りにMacのDAWを使うという目的から外れるので選択肢として除外。
ということで仮想環境は「Parallels Desktop」を買って来てインストールしたのですが、このパッケージ自体にはWindowsのOSは含まれていませんので、別途OSのインストールCD-ROMを用意する必要があります。
私が選んだOSは「Windows XP Home Edition SP2」です。
この際うちもそろそろ「Windows Vista」にしようかとも思ったんですが、仮想環境なのでハードディスクにもメモリにも一番負担が軽そうなものにしました。値段も若干安いし。あくまで初音ミク用なので、Home Editionで良しとします。無問題
インストールは「Parallels Desktop」のクイックスタートガイドに載ってる通りに行えば、Windowsのインストールまでたて続けに出来ます。時間はかかりますがわりと楽勝。仮想環境でWindows XPが起動したら次はいよいよ初音ミクのインストール。これもまあ、DVD突っ込んでボタンクリックするだけなので楽勝ですね。
「Parallels Desktop」は起動直後の画面にて割当メモリを変更できます。音声エディタを扱うのですから、少なくとも1024MB以上はメモリ確保したいところです。
ということで、メモリが足りない方は増設しつつ次回「Macで初音ミクを使う(3)案外ふつう編」へつづく
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年3月16日 05:11