iPhoneはコピペできないんじゃなくて、あえてさせない
よく聞くiPhoneでの不便さの筆頭はやはりコピー&ペーストやカット&ペーストができないこと。
昨日、きらっちから電話番号のお知らせメールが来たんですが、iPhoneではコピペでアドレス登録できないので、メールに書かれた番号で一度ワン切りしてみて、しばらく後に向こうからさらに着信が来たところでようやく登録。手間かけさせてスマン
まあ確かに不便ですが、iPhoneというのはこれだけ作り込まれた端末です。あえてコピペ機能を実装していないととる方が正しいんじゃないでしょうか。
この一週間iPhoneとiPod touchの両方を比べながら持ち歩いてみて感じたのは、3G通信でもアプリが購入できてしまうというiPhoneの凄さです。映画「MATRIX」で「ヘリの操縦法をダウンロード」とケータイ通話で言ってたような感覚に似てます。
電車通勤での暇つぶしにとゲームをしていても、そのゲーム自体に飽きてしまうのはよくあること。iPhoneなら他のソフトのカートリッジを持ち歩く必要もなく、その場でインストールできてしまいます。実にスマート。
どこでもつながるというのは、常に新しい体験の場を提供されているということなんですね。
先日「2.0アップデートでiPod touchがいよいよ面白くなってきた」でも触れましたが、スタートレック世界ではコミュニケーション端末とコンテンツビューワーとは別物です。
iPhoneでコミュニケーションをとろうとすると大変かもしれませんが、コンテンツビュワーとしては一級品で、コンテンツ購入の仕組みもちゃんと整備されています。
わざわざ虫眼鏡がポップアップするような仰々しいカーソル移動まで用意しているというのに、コピペのUIが作れませんでしたというわけでもないでしょう。やはりわざとコピペできないと見るほうが妥当かと。
なぜ?コンテンツビュワーだから。
どんなときにケータイでコピペする必要に迫られるかと思い起こしてみれば、広義では全てコミュニケーションに関わることなんですよね。コピペは、コンテンツを楽しむだけならあまり必要ない機能。
iPhoneで唯一コミュニケーションを促しているのはApp Store購入画面での「友人に知らせる」のみ。
これでは友達に勧めるためのアドレス帳の提供なんじゃないかとすら思えてしまいます。
おっと、そういえばiPodというのは自閉回路だった。コミュニケーション端末としての機能を求めるのは筋違いか。
▼リア充とiPod的な情報流通による脱コミュニケーション
とはいえ、コピペ機能というかクリップボードはいずれ提供されるはず。"もっと高度なアプリを売る"ために必要だから。
ところで勝間和代先生によれば、パソコンのキーボードで打ったほうが断然早いのであれば、何も無理してケータイなどでメールを打つことなどないというわけで、だったらiPhoneでも同じことでこれでメールなんか打ってると年収10倍アップが遠のくばかりです。
▼勝間和代(著) 無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年7月20日 14:32