iPhoneカメラのぐにょーん撮影を新幹線の車窓から
iPhoneのカメラは画面全体を同時ではなく、スキャナーやコピー機のように順に走査するそうで、シャッターと同時にiPhone本体を振ったり移動させると、被写体がグニョーンと歪んだように写ります。
じゃあ一般市民が体験できる地上最速の物体、新幹線の窓から撮影したらどうなるんでしょうか?実際に試してみました。区間は高崎駅から大宮駅のあいだ。(画像は各々クリックにて拡大表示)
さあ、まず始めは大きな倉庫から。だまし絵的に歪みが生じています。でもこのくらいは序の口なのですよ奥さん。
おっと、窓枠も鉄柵も原型をとどめておりません。思わず平行四辺形の面積を求める公式を口ずさみそう。
さらに速度を増すと、垂直に立っているはずのフェンスが曲線を描いて扇状に広がります。
平行に引かれたまっすぐな3本の直線なのに、左端の1本は弧を描いた放物線に。アインシュタインばりの重力レンズ効果。しかも白線なのに虹色とは光のドップラー効果?
断じて曲がってるわけではございませんちゃんと垂直に立てられている電信柱でございます。しかしご覧の通り、抗え切れずに今にもブラックホールへ吸い込まれそうな勢い。このまま事象の地平線へ
という風に、iPhoneと新幹線の組合せでかなり面白い写真がいっぱい撮影できました。これだったらむしろ、スキャンレートとか調整できるカメラになっちゃえばもっと面白いのにね。
豆知識としてこの手の写真を撮る際のコツを書いておきます。それは明るいところで撮ること。室内だとただの手ぶれにしかならないよ。なるべく屋外で、出来れば晴れてるとイイね。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年8月16日 21:48