iPhone 3Gの発売とNetBook隆盛でmixi型の全部入りツールは旧式化した
本当のところ僕は、芸能人の顔を覚えるのが苦手なうえにテレビあまり観る機会がないものだから、沢尻エリカという女優さんを見分けることすら出来ないと思いますが。
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で、真面目なことを付け足しておくと、
仕事の合間も楽しくて仕方がないほどのmixi日和な時代はとっくの昔に終了していて、いまや通勤電車で暇つぶしのひとつとしてケータイで閲覧する程度でしたが、そのケータイすらもメールとワンセグ視聴に割くほうが、サイト閲覧時間よりずっと長いというユーザーは少なくないかと思います。
そして、ここにきてiPhoneという強力な暇つぶしツールが登場したうえに、コミュニケーションの主戦場はもはやSkypeとtwitter、質問するならOKWaveという状況ですから、自分のなかではmixiはひとしきり役目を終えたかなと。
加えて、個人的にはKORG DS-10だのカオシレーターだのといった小型音楽ガジェットでいくらでも遊べてしまい、持て余す暇などないのです。
ないのです。
ない。
あと、EeePCに代表される小型軽量安価なパソコン(NetBook)の登場で、これまで諦めていたような場所や時間でも、ちょっとした作業をすることが可能になったというのが、可処分時間の使い方に大きく影響しています。量販店では、イーモバイルのUSB端末とセットで2〜3万で買えるんだから、これを楽しもうと思わないほうが奇特。
で、NetBookやiPhoneのような端末では、mixiのような全部入りのコミュニケーションツールは明らかに鈍重。twitterライクな機能「エコー」も、あのUIのなかに組み込まれては良さが半減。
歴史的な順序からいえば、Web 2.0時代にまさにtwitterのような単機能Webサービスが乱立し、それを受けてのiPhoneやNetBookの登場ということになるかと思います。暇つぶし端末の主流がそれらに移りつつある現在ではさらにその流れは加速し、いかに速く簡単に単一の目的を達成できるかということが重要になっていると思います。
全ての機能を盛り込んでいるサイトの恩恵を受けられるのはフルスペックのPCのみ。これがiPhoneなら、利便性どころか面倒臭さすら感じます。「全部入り」サービスは売りになるどころか危機を招く可能性が高い。
また、mixiのiPhoneアプリはまったくの大ハズレでした。Webサイトへの誘導が主目的で日記作成というオブラートに包んだ感。
対してtwitterなどははなからシンプルUIでありながら、さらにiPhoneでの閲覧にはちゃんとモバイル用のサイトを表示してくれるという親切さ。アプリで誘導せずともちゃんと広告のインプレッションは稼げるはずですが、mixiでは今のところ、PC向けのバナーのほうがモバイルより金になるということでしょうかね。
そもそもmixiの成功は、雑多な機能を使いやすいUIにまとめたからだと思っていたのですが、今日現在のような状態では、広告だらけで不格好な僕のブログと基本的な考え方が大して変わらないではないですか。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年9月15日 22:26