横断歩道といえども、赤信号のときは渡っちゃいけないという教訓のようなものです。

最近はよなよな公園にでかけてはセミの羽化を写真におさめている私です。そんな私が今日遭遇したのはなんとも微笑ましい光景でした。

公園の池から出て来たカメが、横断歩道を渡っていたのです！

あまりに面白い光景だったのでぜひ写真を撮りたかったのですが、セミに向けてカメラをセッティングしているので動かすわけにもいかず、ただその面白光景を眺めておりました。

しかしすぐさま気付いてしまいました。

かなり頻繁に車が走っているではありませんか。しかもその横断歩道の信号は、夜間押しボタン信号なのです。つまりカメさんは赤信号にも関わらず道路を渡っているのです。

何台かの自動車がうまく通り抜けたのでホッと胸をなでおろしましたが、惨劇が起きるまでそれほど時間はかかりませんでした。

対岸に渡りきるまであと1メートルもない、カメさんがまさに最後の轍にさしかかったとき、ある一台のミニバンがやってきました。その運転手はカメさんの存在に気付いたらしく、すこし速度を落としてハンドルも切ってうまくやり過ごすつもりでした。が…

パーン！という大きな破裂音が辺りに響き渡りました。

ひぃー！！これはヒドイ。
さっきまでの微笑ましい光景が一瞬にして惨状に。轢いてしまったドライバーの男性も「やっちまった」という表情をしています。

それにしてもカメのような甲羅の構造だと、圧潰するときには、爆発にも似た破裂音が鳴るのですね。とんでもない悲劇には違いありませんが、あまりの大きな音に関心を抱きました。轢かれたカメさんには申しわけないけども、知的好奇心をちょっと刺激された感じ。

ほんとあとわずかの距離で死なずに済んだのになあ。なんで自分はあのとき信号の押しボタンを押すというところまで気がまわらなかったんだろう。ちょっと悔やまれます。

投稿者 愛場大介（Daisuke AIBA / Jetdaisuke） : 2009年8月12日 03:16