セミの羽化をデジイチで盗撮してみた
デジタル一眼レフと蝉の羽化シーンというのは非常に相性がいいということに気付きました。
蝉の羽化というのは、この季節なら日本中どこでも、都会のど真ん中でもそれなりの公園などであれば、夕方から深夜にかけて見ることができます。それほど身近でありながら、とても非日常性と神秘性を帯びた被写体です。少女からオトナへというドラマ性も抜群です。
そして公園にいるということは、街灯などの光源が近いということでもあります。わざわざ重たい照明一式を持ち歩かずとも、なんとかなる。
また、羽化してる最中だけは蝉も逃げるに逃げらませんし、さほど動きませんから間近までカメラが寄っても大丈夫。それに今回は街灯のあかりによる夜間撮影ということもあり、2秒〜4秒程度のスローシャッターで撮影しているので、きちんと静止してくれているモデルさんはありがたいですね(笑)
街灯の乏しい光を頼りにフォーカスを合わせることになりますが、その場合ファインダーでは暗すぎて分からないことが多々あります。もちろんオートフォーカスもまず使えません。生き物ですからストロボを至近距離で発光して驚かせるわけにもいきません。ですから、遅いシャッタースピードで何度も撮影しながら、液晶画面の拡大表示で確認しつつピントを探っていきます。
撮影直前に、同一条件下での試し撮り結果を目視確認できるのはデジタルならでは。銀塩だとこういう風にはいかないですね。巻尺も露出計も持って行かなくていい気軽さ。
アブラゼミとミンミンゼミが並んで羽化するという珍しいシーンも撮れました。
まずは手前の一匹が羽化を完了、つぎに奥の幼虫の背中が割れ始めるという時間差連携プレー。このあまりの良いタイミングには感動しすぎて、ピント送りする手も震えました。
ちなみに、羽化して羽根を乾かしてるときの蝉はかならずオシッコをするようです。あまりにカメラが近いと被害があるかもしれません。私は三脚に二回喰らいました。
ほらね、車道のすぐ脇で羽化するほど、我々の生活圏の身近でこの神秘的な行為は行われているのです。これは撮らないわけにはいきませんよね。
日曜の朝に羽化してる蝉もいました。これはこれで夜間と違った趣がありますね。
撮影に使用したカメラはおなじみ「キヤノン EOS Kiss X3」
▼Canon デジタル一眼レフカメラ Kiss X3
レンズキット付属の標準ズームレンズを使用しています。
あと、低速シャッターに接写という条件なので、ブレを回避するためにリモートスイッチは必須です。
Canon リモートスイッチRS-60E3
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年8月12日 08:43