iPhoneアプリやDS-10の弱点を補完するmicroSAMPLER
数百円から千円台ほどで買えるiPhoneアプリのシンセサイザーは、通勤電車などでも音色エディットできてとても楽しめます。
また、ガジェット音楽家には必携ツールとなったKORG DS-10は、いまやどのツールをも差し置いてモバイル作曲の要です。
しかしどちらも弱点がないわけではありません。iPhoneのタッチスクリーンは演奏を行うほどの確実性がありませんし(油脂などで反応しないことがある)、DS-10はそもそもモノフォニックシンセを模したものですから、その鍵盤で和音を鳴らすようなことは不可能です(できたとしてもタッチペン一本では....)。
そこで、これらのシンセの弱点を補うために、KORG microSAMPLER(コルグ マイクロサンプラー)を使ってみてはどうでしょうか?
▼KORG microSAMPLER
以下がその解説の動画です。
▼簡単 KORG microSAMPLER でできること #002「iPhoneアプリ」編
参考までに登場ツールへのリンク:
▼iPhoneアプリ:miniSynth
▼KORG DS-10
▼KORG microSAMPLER
さあ、いかがでしたでしょうか?
microKORGシリーズだけあって、グースネックマイクが目立つ出で立ちではありますが、ちゃんと外部入力からのサンプリングも可能です。サンプル音声は、ループ再生のオン/オフやお約束のリバース再生、そしてエフェクトのオン/オフも設定できます。
microSAMPLERのキーボード・モードでは、サンプリングした音を基準値である「C4」に設定しているので、iPhoneシンセやDS-10からも同じくC4の音程を出してサンプリングしてやると良いですよ。
でも、もしC4の音が出せない場合でも、TONE(1セント単位)やSEMITUNE(100セント単位)といったパラメーターでチューニングは可能なので、安心して録音してしまってください。
というわけで、iPhoneアプリやDS-10は音色エディットに特化しておいて、鍵盤でしっかり演奏したいときはmicroSAMPLERを使うというスタイルをおすすめしたいです。
次回「KORG microSAMPLERにて必要な小節だけをシームレスなループパターンとしてサンプリング」へつづく
【集中連載 KORG microSAMPLER】
#01 AUTO NEXTならボイパを自動でキーに割当て KORG microSAMPLER
#02 iPhoneアプリやDS-10の弱点を補完するmicroSAMPLER
#03 KORG microSAMPLERにて必要な小節だけをシームレスなループパターンとしてサンプリング
#04 microSAMPLERの「キーゲート」録音、そしてエフェクト、シーケンサーの解説
#05 MacにUSB接続してサンプル音声を転送、microSAMPLER Editor/Librarian
【関連記事】
▼大人の科学にジェットダイスケのインタビューが載ってます!のご報告です。
▼VoiceKeyboardでiPhoneがサンプリングキーボードに早変わり
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年9月23日 22:55