Final Cut Express 4でも「切り出しと転送」時にProRes 422コーデック適用になった?
2010年10月現在、相変わらずAVCHDビデオカメラの映像をMacで編集するにはなんらかの変換を行わねばいけません。
そんなAppleのビデオ編集ソフトといえば「Final Cut Pro(Final Cut Studio)」もしくは廉価版の「Final Cut Express」といったものがあります。あ、あと最初からオマケで入ってる「iMovie」とかね。
それでAVCHDの変換はどれも対応してるんですけども、最上位の「Final Cut Pro」とそれ以外では変換につかわれるコーデックが違ってました。「Final Cut Pro」では「Apple ProRes 422」という高ビットレートのもの、それ以外のものでは少し画質の劣る「Apple Intermediate Codec(AIC)」が使われていました。
ところが先ほど廉価版の「Final Cut Express 4」から「切り出しと転送」にてAVCHDの変換を行ったところ、生成されたQuickTimeムービーのプロパティには「Apple ProRes 422」と表示されておりました。いつのまにかアップデートされたのかと思い「切り出しと転送」の設定をみてみたのですが、そこには以前と同様「Apple Intermediate Codec」と書かれています。
んーっと、僕の思い違いかな?
そこで、以前に「Final Cut Express 4」から変換したQuickTimeムービーを見てみると、やっぱり「Apple Intermediate Codec」で変換されてるわけです。ところが、今日変換したものは「Apple ProRes 422」になっています。
この両者のあいだに何か変わったかといえば、Mac OS Xを「Leopard」から「Snow Leopard」へアップグレードしました。と同時にQuickTimeのバージョンが「7」から「X」にバージョンアップされています。その影響で仕様が変わったのでしょうかね?
といっても、より高画質な「Apple ProRes 422 HQ」ではないところが、やはり廉価版ですね。そこは「Final Cut Pro」でやれということでしょう。しかし、廉価版とはいえ画質で差をつけるというのはちょっと納得しかねる点でもあります。安いといっても二万円以上するんだからさ。
ちなみに「iMovie '09」のほうは相変わらず「Apple Intermediate Codec」のままでした。「Apple ProRes 422」とのビットレートの差は倍くらいありますね。それだけ画質にも大きく影響してると思われます。
というわけで、AVCHDビデオカメラを扱うひとはMacに付属してきた「iMovie '09」で安心せずに最低限「Final Cut Express 4」くらいは購入しておいた方が良いかもしれません。
ところで、近年ハイエンドビデオ編集から離れていた私がなぜまたそういう点が気になるかというと、先日パナソニックのLumix GH2実機に触れてめちゃくちゃ欲しくなったからです。GH1よりファインダーが断然キレイになってたし、24pでの記録にも対応しておりました。そりゃいくらAVCHDが嫌いといっても、ちょっと折れてみてもいいのかなと考え中でございます。
うん、まあ、いつも年に一回はそう考えて買ってみても、結局AVCHDカメラは使わなくなるわけですけどね(汗)いや、LumixならモーションJPEGだって撮れるんだぞ!とか言い聞かせてみたり。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年10月 7日 02:56