全部入りなのにスリムすぎる無線&メール印刷対応プリンタ HP ENVY 100 主機能レビュー
話題の AirPrint 機能も使え、ケータイやiPhoneからのメールでもプリント可能という、HPのスリムなプリンタ複合機「ENVY 100」を試用してみました。まずは動画レビューでおもな機能をご覧ください。
さて、詳細について解説です。
まずこのプリンタ、無線LANでインターネット接続できます。そして固有のメールアドレスが割り振られています。そこ宛に添付メールを送信することで印刷できます。
送信元アドレスはWebの管理画面で指定できるので、スパムメールがとめどなく印刷されることも防げます。くわえて添付できるサイズは5MBまで、一通につき10個の添付ファイルと決まっています。ITに詳しくない家族がいてもうっかり大量印刷テロが起きない安心安全な仕様です。
本体のネットワーク設定は、タッチスクリーンのウィザードに従っておけばほぼ悩むことなく設定完了できます。ただしWEPキーの入力は大文字ではなく小文字で行わないといけません。その点はぜひご注意ください。
プリンタに割り当てられたメールアドレスや、管理Webサイト、そしてMACアドレスなどの必要な情報はすべてスクリーンでの表示だけでなくプリントアウト可能です。ネットワークにつながる前の段階では紙があると便利ですよね、ややこしい文字列をメモったりする必要がありませんから。
「Apps」というアプリ機能により、パソコンがなくても様々なインターネットコンテンツをプリントアウトできます。例えば、ぐるなびの店舗情報、ウェザーニュース、数独、旅行ガイド、キャラクター塗り絵、それにPicasaウェブアルバムや人気のfacebookなども追加できます。印刷サイズは最大A4で普通紙なら80枚程度セット可能。用紙トレー調整でハガキや写真プリントにも対応します。
# そういえば10cmという薄さながら、挿しかえナシで両面プリントができてしまうのは驚きでした。
添付メールを送信するだけの遠隔印刷「メールdeプリント」が最大の特徴。最近発表されたiOS 4.2により、iPadのキーノートや写真アルバムからもワイヤレスで印刷が可能になりました。もちろんWindows / Mac OS Xからもワイヤレス印刷できます(要ドライバソフト)。
本体がインターネットにつながっているので、ソフトウェアアップデートもパソコンを介さずに単体でできてしまいます。
A4サイズのスキャナ搭載、単体でコピーをとることもできます。本体前側にUSB端子とメモリーカードリーダーを備えています。ということで、スキャン目的以外ではパソコンを有線接続する必要がほとんどありませんね。だからお父さんの書斎ではなくリビングに置いて家族みんなで使うことができますよ。
「メールdeプリント」機能があるのでオフィスでも活躍できそうですね。朝イチ会議のときなんかは出勤中に資料を送ってプリントアウトしておくという時短も良いんじゃないでしょうか。印刷用のメールアドレスを内々だけでなくお付き合いのある方々とシェアしておけば、家庭でもオフィスでもFAX代わりに使えると思います。
上の動画では道を歩きながらiPhoneから原稿を送って「メールdeプリント」しています。家に帰ると紙に印刷されていて、なんだか実体のあるEvernoteみたいで面白いですよ。
じつは我家はことしプリンタを捨ててコンビニプリントに移行していたのですが、わざわざコンビニ店舗まで出向いてるうえに、どうしてもレイアウトが気に入らないとか多々修正したいところが見つかったりとかで、やはり自宅プリンタの必要性を再認識していたところでした。
しかし巨大な複合機をじぶんの部屋に置いておくというのも避けたいなと感じていたので「ENVY 100」のようなスリムでリビング置きのファミリープリンタが登場してくれてとてもうれしいです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年11月29日 19:43