iPhoneカメラで街を切り取るなら縦持ちもいいね
これまでケータイ動画などでいつも気になってたのは縦画面で撮影されたものが多いこと。
デバイスの形状的に仕方のないことですが、動画は横長があたりまえだと思っていたので、縦長画面については「ああ、うっかりやっちゃったんだな」という程度の認識しかありませんでした。
ところが先日、路上演奏してるいい感じのジャズバンドを撮影してみたとき、どうも横長では具合が悪かったんです。
バンドに注視するよう撮りたいのに、場所柄うまく動くこともできず、彼らの背景にはクリスマスツリーもあって季節感が出てるというのにそれも入らず、そのくせやたらと通行人が横切りまくっているという、つまらない絵になってしまいました。演奏がとても良いだけに残念。
そこで、iPhoneを縦持ちに変えて次の曲を撮影してみました。これはとてもいい
画面の横幅がせまくなったおかげで、通行人が横切っている時間が物理的に短くなりました。それに背景のクリスマスツリーもしっかり映ってます。そしてなにより、バンド3人をいっぱいいっぱいに収めることができました。
人間の視界は縦方向の移動がニガテですから、上下に空いていてもさほど視線を送ることはないんですよね。ズームアップしたのと似たような効果が得られたというわけです。(そういえば4:3から16:9にビデオの主流が移ったとき、左右の空きをどう埋めるかという議論をよくやってたのを思いだしました。)
動画のばあいは写真とちがって、どうしても規定のスクリーンサイズでうまくやることを考えがちですが、被写体によってはそれにとらわれず縦で撮影というのも良いですね。特にこれはWeb動画だからこそやりやすい挑戦でもあります。これからはもっと縦長画面を有効に使っていこうと思います。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年12月 1日 17:35