TASCAM Portastudio(ポータスタジオ)でiPadにカセットMTRが甦る!
いまさらTASCAM Portastudio(タスカム・ポータスタジオ)登場?しかし…
そりゃあ今でこそ多重録音はほぼ際限なくトラックを作れてしまいますが、僕らが学生のころはカセットテープの4チャンネルMTRと相場は決まっておりました。ハードディスク?なにそれ。
さて、カセットのMTRといえばTASCAM(タスカム)製品が有名ですが、このたび同ブランドよりリリースされた新製品は、iPad上でそれを再現したもの。しかも録音もミックスダウン(WAV書き出し)もできてしまえるのです!
▼製品: Portastudio | TASCAM
PORTASTUDIO iPadアプリケーションは、iPad 上で動作する4 トラックレコーディングソフトウエアです。カセットMTRの代名詞でもあるTASCAM PORTA ONE をイメージしたユーザーインターフェースを用いており、タッチパネルでの操作、VU メーターイメージのレベルメーターなど、アナログレコーダー感覚で操作できます。 また、作成したオリジナルソングはiTunes を使うことにより他のデバイスと共有することもできます。
アプリのダウンロードは以下のリンク先より
Portastudio — TASCAM
取説PDFはこちらに。
▼TASCAM PORTASTUDIO iPad アプリケーション 取扱説明書
早速購入してレビュー動画を撮っております。
まず特徴的なのが、カセットテープをモチーフにした録音/再生の操作。ちゃんとカセットMTRらしく、録音と再生の両ボタンを同時押ししないと音声が記録されません(笑)
そして、いまどき巻戻し時間が必要(笑)
しかもキュルキュルと巻き戻す音がする(笑)
こんなのデジタルなのにまったく無意味で時代錯誤。しかし、やってみるとこれが実にいいんです。なぜかって?だって僕らは作業ペースがそうなってんですよ。カラダに染み付いた動作なのよ。録音おわった、はい巻戻します。そういうフローが染み付いてんの。
これまでiPhoneやiPadのレコーダーはいくつか試しましたが、どうもしっくり来ませんでした。ところが今日この「TASCAM Portastudio」を購入して初めて、これはメインで使えると思いました。この操作感がとてもしっくり来る!
まだまだリリースされたばかりなので、ツッコミたい動作などもございますが、今後もずっと見守っていきたいiPadアプリだと思います。いずれはピンポン録音やパンチインなどもできるようになるんでしょうかね。
笑ったのが、ミックスダウン(WAV書き出し)するときもいちいち再生しつつの録音じゃなきゃいけないの(笑)そりゃそうだよね、ミックスダウンてそういう作業だもんな。単にWAV書き出しのことではないもんな。それにオートメーションできないんだから、このときにフェーダやパンを全手動でいじるしかないのです。
あと要望なんですが、できれば専用(iPad対応)のUSBオーディオインターフェイスなどを発売していただけると、さらに本気で使えるようになりますね。
VU計、パンポット、低音、高音イコライザー、フェーダという当時のMTRの主要要素はすべて盛り込んであります。操作感があの頃のまんまなんだよ。京極さん的に言えば「これ以上ワシを泣かさんといてくれ」という歓喜の涙チョチョ切れアプリなのです。
ダウンロードは以下のリンクよりどうぞ。
Portastudio — TASCAM
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年12月11日 00:27