あの「1984」にコミック版があった
ジョージ・オーウェル「一九八四年」新訳版 と 漫画版「COMIC 1984」について
村上春樹のヒット小説「1Q84」というのがございます。が、
時期的にそのブームに乗っかるかたち(?)で新訳本が出版されたのが、ジョージ・オーウェルの名作「1984」ていうか「一九八四年」
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
"ビッグ・ブラザー"率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。
かのAppleの名作CM「1984」はこれがベース。当時のIBMをビッグブラザーに見立て、Macintoshというコンピュータが.... あれ?いま現在の立場としてはビッグブラザーはもしや?
という話はさておき、小説なんか読んでられないよという方のためにコミカライズされた「COMIC 1984」というものが刊行されております。
COMIC 1984
なんと編集者はINGSOC漫画省(笑)
内容はコミカライズにありがちな小説より薄まったものではありますが、まあこの少ないページ数によくぞ収めたなと感心するものになってました。うん。
政府がどうのというご時世でもなく、じつはIT企業とかコンピュータ関連の企業が現代のビッグブラザーになるのかなと考えていた矢先、ファッショなナニがアレして日本大丈夫かと憂うことも多々ある昨今です。「1984」を読み直してみるには良い機会ではないでしょうか?
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年12月25日 08:12