リズミックス(Rytmik)ニンテンドーDSiウェアの本格ループシーケンサー
モバイルシーケンサー往年の名機「ヤマハQY20」に迫る本格派。
この二年で世界中を席巻した人気ソフト「KORG DS-10 / DS-10 PLUS」を追撃するのは、ヨーロッパで先行発売され話題となった音楽シーケンサー「RYTMIK」こと日本名「リズミックス」
私もつい先ほど購入してちょっと触っただけなのですが、そのポテンシャルにはビックリしました。「KORG DS-10」のようなシンセサイザーは搭載していないので音色いじりはできませんが、シーケンサーとしての機能ははるかに上回るものを持っています。
まずはパターンを作成し、それをソングシーケンスに配置していくという定番の作曲方法ですが、なんと最大4トラック編成のパターンをソング内で4つ同時に配置することができます。計16トラックということになりますね。これが128小節まで展開できます(終止符まで再生したら頭に戻ってループ)。
「KORG DS-10」はどちらかというとアナログシンセサイザーの音作りという楽しみ方が大きかったですが、この「リズミック」はシーケンサーに重点を置いており、冒頭でも述べたように懐かしのヤマハQY20を思い出さずにはいられません。
この小さな画面によく詰め込んだなと感心するほど練り込まれたユーザーインターフェース。iPadでの音楽制作も本格化しておりますが、やはりニンテンドーDSの感圧タッチパッドは楽器のような確実性を求められる分野では強いですね。iPadやiPhoneの静電容量式タッチパネルでは得られないレスポンスが気持ちいいです。
ドラム各音色やベース、リード系音色など11カテゴリ各16音色=合計176音色を内蔵。打楽器でもキーを変更でき、ベロシティも設定できるため、多彩なパターンを作成できます。エフェクターとしてはディレイを搭載、各トラックごとに適用できます。
正直なところリード音がちょっと物足りないようにも思えるのですが、意外や意外デモソングを聴く限り、ブレイクビーツやドラムンベースからポップソングそしてR&Bまで多種多様に適応。iPadでの音楽制作が楽しくなってきたところに思わぬ伏兵ですね。また今年の夏もニンテンドーDSiでのビートメイキングは熱そうです。
「リズミック」はダウンロード販売されているニンテンドーDSiウェア(価格:800ポイント)です。カートリッジでは提供されていませんのでDS、DS LITEには非対応。ニンテンドーDSiもしくはDSi LLが必要となります。また購入にはニンテンドーDSiポイントが必要です。ニンテンドーポイントプリペイドカードは以下からご購入いただけます。
▼ニンテンドーポイントプリペイドカード
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年6月24日 05:55