トイ・ストーリー3は「ドラえもん最終回」に匹敵する名作に違いない
AMNのブロガー向け「トイ・ストーリー3」試写会に参加してきました。
とても楽しめる作品であることは皆さん想像にかたくないと思います。しかし、実はこの映画の宣伝マンの方がどう宣伝すべきか困っていると、上映後のトークセッションで語られました。「泣ける」という点ではこれまでの作品もそうだったのですが、感動の質が明らかに違うものなので、これはどう伝えるべきなのかと。
僕からしてみれば、それでもやはり「泣ける映画」というより他ありません。長年この物語に親しんできた皆さんなら100%泣けてしまうと断言できます。
第一作目から15年、二作目からは11年が経過し、ウッディーやバズたちの持主アンディーも今や17歳。彼も大学に進学する年齢に。
と、ここまで書けば皆さんどんな内容かお判りかと思います。これは彼等の卒業の物語であり、我々にとってもこの物語からの卒業なのです。だから泣けないはずがないのです。
その「泣ける」ことの質を僕なりに伝えるとすると、表題とリード文に書いたドラえもん最終回でありウルトラマン80の実質的最終話である「思い出の先生」なのです(ドラえもん最終回というものは公式に存在しませんが、人によってはネットで噂になった二次創作なり「さようなら、ドラえもん」なり、人それぞれ胸に抱いてるものがあると思います)。
要は、単に1エピソードだけによる感動ではなく、積年の想いも含んでの涙があるわけです。
先ほど「卒業」と書きましたが、それは何かといえば、時を経ることで必然的に訪れる訣別のことだと思います。有限を生きる我々には、あらゆる関係においてこの「卒業」がつきまとい、幾多の痛みを伴いながらも前に進むことを強要されます。
そして同じく時を経ることがその痛みを癒してくれることも我々は経験していますし、その癒しの大部分の要素が「忘却すること」に他ならないことも知っています。これこそが、トイ・ストーリー3における感動の核なのではないかと思いました。
今回の試写会ではストーリーに集中してほしいという意図から3Dではなく2Dでの上映でした。それで正解だったと思います。3Dのほうは「アバター」とも一味違う3Dだとのことなので、それはそれで改めて3D映画として観に行きたいと思います。
あと補足情報ですが、エンディングテーマ曲がとても良かったです。お馴染みのあの曲であることには違いないのですが、演奏しているアーティストが適任でした。ラストシーンで流した涙をほどよい爽快感に変えてくれるアレンジです。なぜそのアーティストなのかは、劇中のバズの挙動に由来するのですが、それは観てのお楽しみということで。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年7月 9日 09:11
» 映画:トイストーリー3 Toy Story 3 3部作の映画で、もしかして史上最高レベル?!の傑作。 from 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜
これほどの最上級の表現するのに(躊躇しそうで)実はしない。
この映画は、史上最高レベルの「3部作」だと。
あのゴットファーザー・シリーズを引き合いに出し… [続きを読む]
トラックバック時刻: 2010年8月14日 16:45