ePUBのデザインはPhotoshopのスライス一発で済むんでは?
なぜにPhotoshopのスライス機能が吐き出すHTML(およびCSS)が嫌われるかといえば、普通に考えて作ってたらやりそうもないソースをバーンとドヤ顔で出してくるからであり、それは姉妹ソフトのAdobe Illustratorでもそうですし、似たようなことはApple iWebでも発生いたします。
ただしこれWeb標準とかいろいろ考慮に入れずに「見た目おなじだからいいでしょ」的な考えに則ればこうなるのも当然でして、その点をおなじくXHTML + CSSであるePubなどでは逆に活かしてみるのもありかなと思ってみたり。
現状でのePubへの不満は、雑誌のようなレイアウトがほぼ不可能な点に集中しており、そこにPhotoshopのスライスなどはうまくハマるのかもしれないなと。はなはだしく構造化テキストとはかけ離れたものになりますが、どうしてもレイアウト主体で考えたい場合にはそれも手段としてありかと。
で、ほんとにスライス一発でそんなに楽勝にいくのかというと僕自身はまだ試してませんが、例えばApple製品だけでみてもiPhone 3GSやiPhone 4そしてiPadと解像度がまちまちでして、縦横の表示の違いも入れるとやはりそう簡単な話ではないなと思う次第であります。
ちなみにePubではSVG(Scalable Vector Graphics)画像データの埋め込みにも対応しているという福音もございましたが、僕の試している限りではアウトライン的なものはOKですが、写真などビットマップも埋め込みの時点でツールが落ちるといったことになっており、さらなる研究が必要なところです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年7月10日 15:45