iPhoneから読み込んだ写真がiPhotoライブラリから消えたときの対処方法
デジカメからパソコンへと写真データを転送する際、みごとにデータすべてが吹っ飛んで消えるという事件があとを断ちません。
そしてそれはiPhoneでも例外ではなく、むしろ身近であるだけに日常的に発生する事故となっていますよね。原因のひとつとして言われるのは、サードパーティーAppによる写真の日付うやむや現象。画像処理だのパノラマ撮影だのといったAppで作成したデータを写真ライブラリに保存していると、読み込みの際にどういうわけかその作成日付のおかしさが他の撮影データにも影響してしまうということ。
あと、iPhone 4にしてから僕が体験しているのは、撮影した動画の日付がないか、もしくは60年ほど昔になっているという不具合。以下の図で選択しているのがそういった現象の起きた動画。
そしてこういったファイルをiPhoto(アイフォトですよアイフォンではない)で同期したとき、うまくMac側に読み込まれたとしても、その後に読み込んだイベント単位でごっそりiPhotoから消えてしまうという現象もあります。
それが非常に厄介で、読み込みが完了したということでカメラ側からデータを削除している場合が多いのです。ああこりゃあニッチもサッチも、ついさっきまで楽しみにしていたお写真が、もはや世の中には現存しないものとなってしまうわけですな。
しかし僕は考えたのです。
一度iPhotoライブラリに読み込まれたのだから、データはMac内のどこかにあるだろうと。おそらくiPhotoからのデータ参照だけが上手くいってないんじゃないかと。
そういうわけで、いちばんデータが残ってそうな「iPhoto Library」を開いてみました。場所が分からんという人は「iPhoto Library」で検索してみてください。まちがってもGoogle検索しないように。ローカルのハードディスク内を検索してみてくださいね。
この「iPhoto Library」はiPhotoの写真などが保存されているパッケージです。フォルダではなくパッケージです、そこに注意。右クリックして「パッケージの内容を表示」で開くことができます。下図参照。
そして無事にパッケージが開いたら「Originals」というフォルダを開けます。この中では、オリジナルの写真データが日付ごとにフォルダ分けされています。ついさっき読み込んだ写真データであれば、いちばん日付が新しくなっているのですぐ見つかると思います。
僕が失った写真もすぐ発見できました。やはりデータ自体は残っていて、iPhotoから参照できなくなっているだけでした。あとはこのデータを一旦「iPhoto Library」の外に出してから、iPhotoにドラッグ&ドロップして再度読み込ませるだけです。これで復活。
ちなみに、今回のiPhoneでの消失例は他のデジカメでは発生しにくいですよね。いちばん発生しやすい理由はなんでしょうか?僕の体験ではメモリカードの静電気または破損だと思います。破損は仕方ないのですが、静電気は触らないことで防げますから、大切な写真はSDカードの抜き挿しをせずにカメラ本体をパソコンと接続するほうが良いかと思います。
参考までに、プロの撮影現場ではワイヤレスファイルトランスミッター等と呼ばれるもので、撮ったそばから無線でMacに飛ばします。カメラマン以外のディレクターさんや編集者さんも画像をチェックしつつ、同時にデータ保存も完了というわけ。
いかんせんお高い機材なので、われわれ庶民はあきらめなきゃいけないかというと、実はすでに安価に実現できていて、それがおなじみのEye-Fiカードです。データ破損に怯える子犬のようなあなたにオヌヌメです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年9月11日 19:13