iPhoneカメラのHDR写真はチャンネルもおいしい
iPhoneのカメラ内HDR合成の写真なんてほぼ使い道は決まっていて、強い光源にひっぱられたときの逆光補正の役割がほとんどじゃないかと思います。
で、強い光源とは何かといえば十中八九、お空でしょう?
例えばこの風景では雲のグラデーションを白飛びさせず明瞭にしたかったので、必然的に両脇の建物が暗くなっています。
しかしHDRだと建物も黒くつぶれずそれなりに写ります。まさにハイダイナミックレンジ!
やや空が薄らボケて白々しくなるのが不満ですけども、黒く潰れた部分がないだけマシとも言えます。HDRもノーマル状態も両方保存できますので、用途に合わせて写真を選定できますし、建物のようにまっすぐなものであればAdobe Photoshopで切り抜いてどちらか良いほう同士をニコイチしちゃえばいいんですよね。
さてこちらは行きつけの蕎麦屋さん、最近改装して素敵なパノラマ窓になりました。
しかし普通に撮影するとせっかくの景色が白飛びしてしまいます。
これもHDRなら…
あれ? 窓の外はキレイになったけど、壁面は真黒につぶれたままです。
これも同様に、HDRになっても壁面はすこし明るくなっただけで基本的にまっくろくろすけ
ところがどっこい、Photoshopのチャンネルを見てみたらば、赤チャンネルがほどよい輝度になってるじゃありませんか!
その赤チャンネルをレイヤーモード「輝度」で合成したのが以下。これは目で見た印象にかなり近い!
先ほどの蕎麦屋の写真も同じ赤チャンネル合成を適用してみたら、黒ベタな壁面がみごとにコンクリート打ちっ放しの壁に甦りました。
iPhoneでのHDRは保存に時間がかかるのが難点ですが、連写などがあまり重要視されないiPhoneですし、こういったポスプロ的な楽しみ方もできるので、普段からHDRで記録しておいたほうが良いかもしれませんね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年9月27日 00:42