一眼トイデジ化計画「iPhone用レンズ」+「PC LENS IN A CAP 改」にて撮影した写真作例
いよいよ写真公開の段です。
LOREO「LENS IN A CAP」(ロレオ レンズインアキャップ)を改造して、イザワオプトのiPhone用コンバージョンレンズを装着できるデジタル一眼レフ。早い話が金のかかったオトナのトイデジです(笑)これまでの詳細な経緯は以下の記事をお読みください。
- LOREO「LENS IN A CAP」一眼をトイカメラにするレンズ付きレンズキャップ
- レンズ・イン・ア・キャップ(LENS IN A CAP)写真作例
- PC LENS IN A CAP を改造してイザワオプトのiPhone用コンバージョンレンズに対応させる方法
さてお待たせいたしました、作品スライドショーと使用感を以下の動画にまとめましたのでご覧くださいませ。
写真はFlickrのほうにも公開してありますので、ゆっくりご覧いただけます。
Lens in a cap + Izawaopt lens — a set on Flickr
ではお気に入りのをいくつかピックアップして再度ご紹介。まずはこの松の木と月が写った縁起の良さそうな写真。
これは「PC LENS IN A CAP」に1.5倍のテレコン「KT-1」を装着して撮影しました。少しケラレてしまうテレコンなのですが、それが逆にいい味になっていますね。
こちらも同じレンズの組合せで撮影したカモの夫婦
上の写真とはケラレてる位置が違います。「PC LENS IN A CAP」ではレンズ自体を上下左右にシフトさせることができるので、ケラレる場所を制御することができるのです。面白いでしょ?
これは「PC LENS IN A CAP」と0.5倍のワイコン「KSW-1」の組合せで撮影しました。
左奥の建物だけが激しく流れていますよね。絞りを開いていると周辺が流れていかにもトイカメラっぽいのですが、これも上記と同様にレンズをシフトさせて流れる箇所を意図的に制御できます。
グッと絞ってやればパンフォーカスになると同時に周辺光量が低下します。
偶然に頼るだけでなく、こういった特徴を活かしつつ、いかにもトイカメラらしい映りを自分で制御できます。そこが一眼であることの長所ですね。
接写レンズ「KC-2」に換装すると、こんなクローズアップも撮影できます。
一眼のレンズは高価なものばかりですが、iPhone用のレンズならお小遣いで沢山そろえられますから、いろんな楽しみが広がりますよ。
内蔵ストロボでの撮影は何かと忌み嫌われることが多いですが「LENS IN A CAP」は暗めのレンズなので、室内撮影では積極的に使用してみると味のある面白い照明効果が得られると思います。
暗いといえば夜景です。トイデジなどは夜景が苦手なものが多いですが、この場合は一眼ですから長時間露光が使えますね。
交差点をスローシャッターで撮影中、音楽CDの宣伝カー(トラックのコンテナ部分が広告になっていて光ってるやつね)が通過したので、とても面白い光の壁ができあがりました。
さあいかがでしたか?
トイカメラの面白さは「思ってもみなかったような」写り方をする点にあると思います。反面、意外と普通に(キレイに)写ってしまってガッカリという経験も多いかと思います。
今回のようにデジタル一眼レフをトイデジ化するというのは、そのガッカリ感から逃れるための解になるでしょう。偶然性を楽しみつつも、さらに面白くなるよう積極的に絵作りができる、攻めの姿勢で撮れるトイカメラなのです。
では今回の全使用機材をご紹介します。
改造のベースにしたのは「LOREO LENS IN A CAP」というレンズ付きレンズキャップ商品。各社の一眼のマウントが用意されています。イザワオプトのマウントを接着するだけでこの記事と同じように利用できます。
LOREO LENS IN A CAP
改造には少々手がかかりますが上位版の「LOREO PC LENS IN A CAP」ならレンズがシフトして、ケラレや流れの制御ができますのでより楽しめます。個人的にはこちらの方がオススメ。
LOREO PC LENS IN A CAP
これらのレンズと、イザワオプトのレンズたちをつなぐのがこの「スクリューマウント」という部品。
イザワオプト ケータイ電話用レンズ対応スクリューマウント
そして以下に、今回の作例写真で使用したレンズを列挙します。
ほぼセミフィッシュアイのような広角レンズ、これが一番使い勝手良いかな。
イザワオプト 0.5倍広角レンズ KSW-1
魚眼レンズは2種あります。個人的な好みでは170°がおすすめ。
イザワオプト 170°魚眼レンズ KSW-3
185°の魚眼は今回の改造レンズよりもiPhoneで使うときにいいと思いますよ。
イザワオプト 185°魚眼レンズ KSW-4
たったの1.5倍望遠?と思ってしまいますが、遠くのものを大きくするのではなく、構図をとる際の効果としては大きいです。
イザワオプト 1.5倍望遠レンズ KT-1
そしてクローズアップならこのレンズ。これで自分の目などを写すだけでも面白いです。
イザワオプト 接写レンズ KC-2
まずカメラのボディですが、これはキヤノンのAPS-Cデジタル一眼レフ「EOS Kiss X4」を使用しました。暗めのレンズなのでこれくらい高感度だと助かります。レンズの方は35mmフルサイズにも対応していますので「5D MarkII」などでは画角が広くなってまた違う楽しみ方ができるでしょうね。
さあでは最後になりましたが、改めて前回の改造記事へのリンクとその改造法の動画を貼っておきますね。
PC LENS IN A CAP を改造してイザワオプトのiPhone用コンバージョンレンズに対応させる方法
それにしてもさ「EOS Kiss X3」を下取りに出さずにとっておけばここで役立ったのになあと少し後悔してるよ。デジイチにしては珍しく20フレーム毎秒というよく分からない中途半端なコマ数で撮れるから、絶対にトイデジ動画をやるのに向いてると思うんだよねえ。
キヤノンEOS Kiss X3 ボディ
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年1月19日 03:32