兼六園の真髄は苔だった(1)
金沢の兼六園といえば、岡山の後楽園、水戸の偕楽園とならんで日本三名園のひとつであります。下の写真はその兼六園の入り口付近。
その外側には桜並木、そして中にも桜の古木などが多く、ちょうど先週行ったころには満開となっておりました。先の「兼六園と金沢城の桜」記事にも写真が載っております。
石川、富山の小学生などはこの地を遠足だの家族行楽などで何度も訪れるわけですが、僕は正直なところこの庭園の良さというのが分かっていませんでした。ま、子供ですから仕方のないことですけどね。ところが今回、桜を撮りに行ってみたら全くべつの所に惹かれてしまったのです。
苔です。
ノリじゃないよコケですよ。
前回の訪問が記憶にないくらい久々に兼六園を訪れたのですが、こんなに苔が素晴らしい庭園だとは思いもしませんでした。例えば先の桜の樹などもほぼ全てが苔に覆われていると言ってもいい。
枝のアップショットを見てください。これほどまで苔に覆われた樹ばかりなのです。
苔むす樹の根などもまた素晴らしい。古木のうろなどあればいとおかし。
よく見ると根元にはスギゴケ?のような苔が生えておりますが、これが近寄ってみると針葉樹林のように見えてきます。
その視点で先ほどの古木の根に目をやると、映画「アバター」で青い人たちが棲んでたあの巨木のようにも見えてくるから不思議です。
「苔のむすまで」と国歌にも唄われるほど日本人と苔は身近なもの。苔がこんなに生えているなんてシアワセ。
これも小宇宙を眺める視点では、まるでWindows XPのあの有名な壁紙の大草原に見えてきます。木漏れ日が丘に表情を与えてこれもいとおかし。
いやあ苔ってほんとに素晴らしいですね。
あまりにも色々と素晴らしい苔シチュエーションばかりなので、次回「兼六園の真髄は苔だった(2)」に続きます。お楽しみに。今回の撮影機材は以下。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年4月20日 14:43