兼六園の真髄は苔だった(2)
補色の椿の花が、苔の緑と互いに引き立てあう美しさ。これは本当に桜満開の良さどころではない。
引き続き兼六園の苔の写真を載せていきます。
さて苔といえば緑色が主ですけども、その補色である花が椿の紅色ですね。これはとても映えます。桜に寄せる関心よりも断然そっちの方に気が向いてしまいます。
良いでしょう?
桜満開どころではなくなるのも分かるでしょう?
常々思うのですが、椿の花は写真のボケによく映える花の色ですよね。過去に「レンズ・イン・ア・キャップ(LENS IN A CAP)写真作例」でもとろける様なボケた椿を撮りましたが、ほんとこの花はボケが似合います。
そして花が落ちてもなお絵になる。
苔むす歩道に二輪の椿が落ちていたからこそ絵に華々しさが加わって、ただの歩道の写真ではなくなりました。
諸行無常を感じるこの枯れた花びらもまた、苔の地面を最大限に引き立てています。
椿あっての苔、苔あっての椿ですね。さらに次回「兼六園の真髄は苔だった(3)」に続きます。今回の撮影機材は以下。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年4月20日 16:09