VideoCanvasという格安ビデオ編集ソフト:PinPのような複数ビデオレイヤーを合成可能、モーショングラフィックス作成までも
ちかごろの「iMovie」は使いにくいという話をよく聞きます。
タイムラインを軸にしてカット編集していく従来の手法とはまったく別物のインターフェースですので、そこを重視している多くの方にとっては確かに使いにくいものであるといえます。Final Cut のような複雑なアプリは使いたくない場合に、いまでも旧「iMovie HD」を使用しているという方もいますね。
さて、先ほどMac App Storeを眺めておりましたら、「VideoCanvas」というアプリが目にとまりました。まさに旧「iMovie HD」のような画面で、しかもレイヤー使用可能というビデオ編集ソフト。名前はHTML5みたいだけどね(笑)
早速試してみましたよ。
試用版ダウンロードはこちら
結論からいうと、わずか1,200円でこれだったらOKかな?といったところです。基本的に僕はQuickTime Proばかり使っていますけども、レイヤー合成はWYSIWYG操作できないので少し厄介です。その点、このVideoCanvasを利用すると良いかもしれませんね。
QuickTime Proにない機能としては、豊富なフィルターやトランジション、そしてレイヤーは回転したり大きさも自由自在、テキストも合成できます。レイヤーを動かすキーフレームアニメーションもできますが、これはUIがいまいちなのでプロ用(FCPやAfterEffectsの代用)としてはあまり期待しない方が良いかもしれません。それでもアルファチャンネル付き画像(PSD読込み可)も合成できるので、以下のようなムービーなら簡単に作成できてしまいます。
ぶち込む素材によっては、例えばフルHDのH.264圧縮動画などを幾重にもレイヤー合成した状態ではかなり鈍重な動きになってしまいます。上のような静止画素材だけならサクサクとアニメーションできます。そのへんは使いどころを選ぶかな。
AfterEffectsなどより断然軽々と起動しますし、ちょっとしたモーショングラフィックのタイトル作成などには重宝しそうですね。なにしろこれが1,200円で販売されているのですから、驚かないわけにはいきません。
▼VideoCanvas ダウンロードはこちらからどうぞ Mac App Store
FCPやAfterEffectsを既に使用しているという方なら不要でしょうけども、ちょっと高機能の編集ソフトを触ってみたいと考えていたビギナーにはとても良いかもしれませんね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年5月 8日 19:01