Pacemakerで分かった、iPodに不足してたのは「ちょい足し」感覚のクリエイティビティだった
昨晩も書いたとおり、Pacemakerを使ってノンストップダンスMIX化が楽しくなってしまい、寝るタイミングをつかめずにドンドコやってるわけです。
リンク:ポケットDJシステム「Pacemaker(ペースメーカー)」がなんと4万円も値引きの¥19,800に参照
さてさてこちらの動画は、
知ってる人は知っているアレのなつかしのエンディングテーマ曲「京橋プロムナード」
これが原曲ね。
次はミックスした動画。
このしっとりと昭和歌謡じみた曲だってPacemakerにかかればアッという間にノリの良いものに生まれ変わるわけです。
ひとつ前のPacemakerレビュー記事では余談としてこう書きました。
iPodなどの音楽かけながらちょっとエフェクタで遊ぼうと思ってKAOSS PAD mini-KPを購入した私ではありましたけども、接続するのが億劫でまったくそんな遊びはしたことがありませんでした(笑)でもPacemakerであれば、それらが一台に統合されたようなものですから、
これって裏を返せば、音楽を"聴くだけ"の機械はもう終わってるということじゃないかな。ウォークマン開発裏話で「録音できなきゃ売れない」と否定的な見方をされてたのは有名な話だけど、今またそういうところに戻ってきてると思うのです。
ウォークマンからiPodまでの再生デバイス全盛期は、自分に閉じこもるための箱だったんですよね。でもiPhoneを使っている人なら分かると思いますけども、ごく初期は「ケータイなのにiPod代わりにもなる」と興奮したものの、ふたを開けてみればそれで音楽聴くよりもソーシャルメディアデバイスとしての利用法が多くの時間を占めるようになってます。iPod touchを使っているとそのうちiPhoneが欲しくなってしまうという数多の事例を見てもそう思います。
つまりは外に開かれている必要があるんですよね。そういう意味で、ただのiPodではなくDJができるという要素はとても大きいです。携帯音楽プレイヤーが外界とつながる可能性を持ったわけです。これってちょっとしたクリエイティビティを加えているだけですよね。それだけで、共有したくなってくる。一人でやってても楽しいんですが「演奏してみた」も簡単に共有できてしまう時代だからこそ「開かれてる」デバイスたり得るのだと思います。
アンディ・ウォーホルは「誰でも15 分間は有名でいられる」と言ったそうですが、いまや誰でも1分間はロックスターでいられる時代ですから、受け手に徹するだけのiPodに魅力がなくなってくるのも仕方がないことですね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年5月 9日 09:52