WHO勧告とズレすぎた日本のマスコミの自殺報道
そうかそうか、日本のマスコミがやってる自殺報道ってかなりマズいものなんですね。自殺を美化したり正当化したりする恐れがあるということかな?
以下、ツイッターにて@daichangmさんのつぶやきより
日本は突出して自殺者が多い国。せめてWHO勧告の自殺報道に対するあり方を守ってほしい。http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html 避けるべきことを全部やってるマスコミ。
で、そのWHO勧告とはどういうものかというと、
1)やるべきこと
・自殺に代わる手段(alternative)を強調する。
・ヘルプラインや地域の支援機関を紹介する。
・自殺が未遂に終わった場合の身体的ダメージ(脳障害、麻痺等)について記述する。
2)避けるべきこと
・写真や遺書を公表しない。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない。
・自殺の理由を単純化して報道しない。
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
・宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。
なるほど。
さっと思い当たるだけでも日本の報道はかなりこのガイドラインから外れていますね。とてもセンセーショナルになってしまっているし写真も遺書も手段も詳細に出る。PDF「「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告」にて、日本の実態はどうなのかについても書かれております。
とくに、1984年?1987年のオーストリアのウィーンでは、報道方法を変えることで、地下鉄自殺が類似の自殺を含めて半年間で80%も減少したことに加え、自殺率全体を減らす効果があったと伝えられています。
おいおい、80%も減るなら今すぐ変えていこうぜ。せめて自殺方法だけでも報道しないようにできないかな?秘密にすればするほど人は知りたがるし、知る権利を振りかざす人も出てきそうだけど、そもそもの自殺に対する考え方自体を変えていかないといかんよ(少なくとも美化しない方向で)。
こちらのPDFはぜひご一読を。
「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年5月13日 04:21