プレゼンの場はジョブズのモノマネ大会ではありません
現代のプレゼンの神様といえばもうスティーブ・ジョブズしか思い浮かびませんし、右に出る者がなさすぎる状態です。
ですから皆さん参考にしたいのは分かります。
うまい人をお手本にするのは悪い事ではありません。
ただ最近とてもそれが気になって仕方ないのです。
鼻につくほど上手いならまだしも、なんかモノマネ大会みたいになって苦笑いするしかなかったりもします。
それでも注目を集めたり、集中して聞いてもらえたり、納得させたりできれば良いのでしょうけど、なかなかそうもいかないわけです。複数の方々が発表を行う場では、キャラがかぶりすぎて如何ともしがたい場面のほうがありがちです。
あと、ジョブズのプレゼンを真似たとはいえ、彼の完璧さや用意周到さは真似できるレベルをはるかに超えています。なんたって我々とジョブズとでは、凡人と天才、そして貧乏人と億万長者、さらには一市民と世界に名だたる大企業のCEOという差の開きようです。使える手数が違いすぎます。
パーフェクトなステージをやるには周到な準備と多くのバックアップが必要。そこを怠ってしまっては、ちょっとしたほころびで総崩れしかねません。『ライブハウス○○○へようこそ』とやっちゃったアマチュアバンド並みの薄ら寒さが漂うこと必至。
そんななかにあって一際目立つのは、天然の素ボケでやってる人など、とにかく自然体で自分の言葉で喋ってるひと。
それが素晴らしいという意味ではないけど、モノマネ一辺倒になってしまった世界では異質すぎて、耳を傾けざるをえません。
とか言いつつ、我家の書棚にもこんな本が…いや、あのころ買ってみただけで未だ読めてないですけど…
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年8月25日 04:25