アドビプレミア半額の乗換キャンペーン
さっきアマゾンからこんなキャンペーンのお知らせメールが届いたんです。
キャンペーン対象製品をお持ちの方は、『Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium』または『Adobe Premiere Pro CS5.5』をアドビストア通常価格の約50%OFFにてご購入いただけます。
要は他社ソフトからの乗り換えをうながすキャンペーンですわな。ファイナルカットプロから乗り換えましょうよというの。
でも私は忘れませんよ。
いちどはMac版の供給をやめたことを。
プレミア6.5のときにMac版は終了。
一体どうすれば?とサポートに電話したら「ウインドウズ版にのりかえできますよ」とワケのわからないことを言われた怒りはいまでも鮮明におぼえています。
まだアナログキャプチャーしかなかった時代にはじめてDTVに足を踏み入れてから、ずっと使ってきた愛着あるソフトだけにこれは本当にショックでした。捨てられたイヌのような気分。
アドビさんからしてみれば、アップルとそのユーザたちの方こそプレミアを捨てたように見えたのでしょうけどね。なにしろファイナルカットの勢いはすごかったですから。それでも私はプレミアが好きで使いつづけていたんですけども。
そういうわずかな火種すらも消してしまったのはアドビさん自身ですし、いまや私などはプレミア不要の生活を送って久しいというのに、ここに至って半額という理由だけで果たして「買おう」という気持ちになりますでしょうか?いや、買うのではなく「乗り換え」ですね。スイッチです。買い増しですらないのです。
Mac版の供給が再開されたのは2007年。それから4年経ちますが、周囲のMacユーザでいまプレミアを使用しているという話はまったく聞きません。
あるとき突然ハシゴを外されて、それでまたしれっと戻ってきて、アイツと別れてまた俺と付き合えだなんて、場末のスナックで腐りかけの男女が繰り広げる恋物語みたいな、そんな艶歌のようなことがビデオ編集ソフトの売り方にも通用するのでしょうか?
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年9月 6日 16:10