カドミウム汚染地域の土壌復元すらも今年ようやく完了なのだ
汚染や除染という言葉が飛び交ってる昨今ですが、四大公害病のひとつイタイイタイ病、このもととなったカドミウム汚染の除去が、ようやく2011の今年完了するのだそうです(完了したという記事が見当たらないのでまだ終わってないのかな?)。
リンク:http://ja.wikipedia.org/wiki/イタイイタイ病
土壌汚染について1974年8月に神通川左岸の67.4haが「土壌汚染防止法」に基づく汚染地域に指定されたのを皮切りに最終的に1630haが汚染地域になった。1979年から土壌復元事業が始まったものの工法や費用の問題、農家の農業離れ、農地転用の問題などの難問が山積みになっているため工事が遅れ、2011年にようやく工事が終了する予定
要約すると、1630ヘクタールにおよぶ土壌復元に三十余年かかったということですね。あれこれ山積してすんなりとは行かなかったようですが、この手のことですんなり行く方が珍しいので、やはりこれくらいの時間がかかるという事でしょう。
<余談>引用文中の「農家の農業離れ」については、だって食べるもの作れないんだから、そりゃあ離れていきますよね。一体どうしろと?これは仕方がない。</余談>
1630ヘクタールというのがどれほどか想像つきにくいとは思います。上記リンク先によれば『神通川下流域である富山県婦中町(現・富山市)において』となっておりますので、一市区町村のなかの農地面積を思い浮かべれば良いのでしょうかね?地方ブロックとか県全域ではなくてもっと限られた範囲ということでしょう。
これまた上記リンク先によれば病気が取沙汰され始めたのが『1910年代から1970年代前半にかけて』となっており、原因の判明と厚生省の断定が1966〜1968年。提訴から結審までが1966〜1972年となってます。長いですね、結審や公害病の認定を待たずに他界された方も多いでしょう。
さて、だからどうしたということではありますが、記事タイトルをあえて「カドミウム汚染地域の土壌復元すらも今年ようやく完了なのだ」としたところで、何を語らんとしてるかは察してください。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年9月 7日 19:25