映画はマサラシステムで観るものだった
インドのスーパースターことラジニーカント(踊るマハラジャ有名だよね)主演の映画「ロボット」を観てきました。
といっても、ただ観てきただけではない。
マサラシステムなのだ
マサラ?
なにそれ?
まずカレー食べて、そして上映中は歌って踊っての大騒ぎなんです。
このマサラシステム、エンタメ業界のひとや、コンテンツ業界のひとはぜひ体験しておいて欲しいと思いました。動画取材の許可いただいておりますので、その模様をちょっとだけご覧くださいませ。
映画って観るだけのものだと思っていたのですが、どうやらインドでは映画は観るだけでなく参加するものなのですね。
会場となったロサシネマの方にうかがったところ、既に渋谷などでも上映されてる作品なので、今回は3〜4度目くらいのお客さんが多いんじゃないかとのこと。皆さんマサラシステム目当てです(そしてノーカット完全版だったらしい)。
実際、自分でも体験してみて分かったのですが、これってライヴに似た一体感なのですよ。見終わったとき、
「楽しかった」にとどまらず
「楽しかったよね」
という感覚でした。
皆で一緒に楽しんだ印象です。
もしこれが、日本の映画館で日常的に行われていたら、何度でも同じ作品に通ってしまいそうです。客の違いでまたノリも違ってくるでしょうからね。
もちろん、そういった参加型エンターテインメントであることを前提の間合いで制作されてるから為せるわざでもあります。観客にツッコミを入れる余地を与えているというか。
インド、ボリウッド映画は独特すぎてついて行けない感すらありましたが、なるほどこうして楽しむものだったのかと大納得でありました。
最近では震動する椅子などが備えられている映画館もありますし、音響を売りにしているシネコンもご存知のように多々あります。
でも、ロサシネマはこう言っちゃ何ですけど昔ながらの街の映画館でありまして、そこで最新のサラウンドだのブルブル椅子だのをはるかに超える体験を得られたというのは何だか象徴的でもありますね。
いろいろと勉強になりました。
体験型/参加型という意味では、動画+ソーシャルというYouTubeでの活動にも大いに活かせそうかな。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2012年6月18日 05:35