Lightningケーブルがゴミ増やしてユーザ利便性を損なってると思いますか?
以前にも同様の動きは話題になりましたが、以下の記事がバズっております。
アップルが「Lightningコネクター」を廃止し、「microUSB」に統一?――欧州で新法制定の動き – すまほん!!
木曜日、欧州議会内の「域内市場および消費者保護委員会」は、携帯端末の普遍的な充電器を義務付ける新しい法案を、全会一致で採択しました。採択された背景には、機種変更をしてケーブルが不要となり、廃棄物になるといった環境的要因や、ケーブルの乱立による消費者の混乱が挙げられています。
『ケーブルの乱立による消費者の混乱』って、USB端子のほうがよほど混乱するでしょうに。サイズだけでも標準、ミニ、マイクロの3種類。さらに、それぞれにA型とB型があるという(笑)
特にminiBなのかmicroBなのかはここ数年の大問題。『機種変更をしてケーブルが不要となり、廃棄物になる』という指摘もまさにUSBのためにあるのでは?(笑)
とはいえ充電規格に限っての話ですので、ここではmicroBとLightningのみにフォーカスするのが正しいのでしょうけども。
じゃあフル稼動してる(つまり無駄になってない)ケーブルの本数はどうでしょう?
私Appleの製品は高くてそんなに沢山買うことはできませんので、基本的には製品に付属してきたLightningケーブル以外を追加購入などはしたことがありません(変換ケーブル除く)。対して、USBケーブルはなにか製品を買うたびに付属してきて有り余っている状態です。一斉に何十個も同時充電するには明らかに電源コンセントやUSBハブのほうが不足しています。
あくまで我家に限ってですが、所有本数の少ないLightningケーブルのほうが使用頻度は圧倒的に高く、反対に製品付属のUSBケーブルは常に多数の空きがあります。ですから、
事実、iOS 7を採用したiPhone 5sでは従来使えていた多数のケーブルが利用不可能となっており、これらは廃棄物となるわけですから、EUの動きには納得するものがあります。
という指摘もどこか的外れに感じます。
いまこのタイミングで廃棄物になっただけであり、潜在的には製品付属のUSBケーブルのほうがとんでもない物量をゴミ化させるわけです。いや既に家のなかで邪魔物扱いだったり、袋から出してすらいないUSBケーブルがどれほどあろうかと。これら全てをゴミとは言わないけども、大量のゴミ予備軍でしょう?
また、iOS7で使えなくなったLightningケーブルというのはおもにApple未認証の製品で、発熱・発火事故のおそれがあるために使用不可とされたものでは?火事や火傷を未然に防いだことは無視して、単に廃棄物が増えるような書き方をするのはいかがなものかと。
実際のところ、microB端子からLightning端子に変換するアダプターも販売されておりますし、件の記事中にもあります通り欧州製品ではそのように対応することで解決が図られるのでしょうし、あまり影響はないようにも思いますね。
そんなことよりも、裏表の関係なく挿せる便利なLightningコネクターよりも、microB端子のほうを推すという理解しがたい決定にただただ驚いております。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年10月 1日 05:07