海上自衛隊の歴史は二次大戦直後の掃海任務から始まっていた
宮島を発ってつぎは呉へ。
なんといっても歴史ある軍港ですからソフトなミリヲタとしては行かないわけにいかない。
宮島から呉まではフェリー含め一枚の切符でオーケイ。宮島口桟橋のフェリー乗り場で990円(JR電車代820円 / JRフェリー代170円)の切符を購入。広島駅まで出てから呉方面に乗り換えます。
超広角レンズでしか全貌をおさめられなかったので全部ちっさく見えると思いますが、左奥にあるクレーンとか、私ら東京でよく見る建設用の「でっけえな」というクレーンの数倍はありそうなスケールです。
いやいやいや小さくはないだろう。
それが小さく見えてしまうほどなのですよ。スタートレックで大混戦状態になったとき、同じようなデザインの大小の艦船が入り交じっていて、なんだかわけが分からなくなるのと似ていますね。
さまざまな船やクレーンのサイズがあり、それが手前にも奥にもてんでばらばらに配置されてるように見えるので、目視のスケール感は相当狂ってしまいます。
呉ではまず海上自衛隊呉史料館こと通称「てつのくじら館」に行ってまいりました。
海自の潜水艦「あきしお」がデーンと構えていますので間違えようがございません。
入場は無料、職員はほぼ海自のOBさんたちとのことで、聞けばなんでも返ってくるという、軍ヲタには勉強しがいのある施設であります。
でまあ、私みたいに生まれたときから自衛隊というものがそれなりのレベルで存在していた世代でありつつも、お爺ちゃんなどには戦時中の体験などを聞いていたという者にはミッシングリンクがございまして、
旧海軍から海自への転換
についてよく知らないわけです。
敗戦、武装解除、朝鮮戦争、海上保安庁、警察予備隊、自衛隊発足
うーん、学校の知識ではさっぱり。
まず待ち受けているのが機雷。
ペルシャ湾で掃海したときなど、いくつかの機雷。機雷の起爆についての解説など、とても興味深く拝見しました。
ソフトなミリヲタとしては、最新のイージス艦とか見たいわけですが、どうにも掃海推しの展示が続きます。
で、なんでこんだけ掃海艇推しかといえば、どうやら海自というのは掃海任務が発祥のようなんですね。WW2でまき散らした機雷が戦後も問題を引き起こすわけですから、その掃海任務から組織ができていったようです。
このあと実際に乗り込むので予習もかねてるんですね。しっかりと勉強しておきましょう。
こちらは隊員のベッドであります。回転しながらくるっと入るコツがあります。
潜水艦の舵の変遷についてですが、もうすぐ登場の次世代ではX型になるんですね。ちょっと未来っぽい!
居酒屋さんでよくありがちな、食堂の椅子のしたは野菜保管庫。限られたスペースの潜水艦ならではの知恵ですよね。
と、一通りの見学が終わったところで潜水艦「あきしお」に乗り込みますが…
ん?
潜水艦てこんな土手っ腹から乗り込むんだっけ?
もちろん普通はこんな腹に穴などありませんので、上部の搭乗ハッチより乗り込みます。
潜望鏡は生きておりまして、覗いてみると何やら巨大な自衛艦が見えました。
それにしてもこんな巨大なものをよく陸に運んだなと感じるわけですが、その方法についてはビデオ映像の展示で判明します。なるほど!というものでしたよ。
こちらは潜望鏡ではなく二次大戦中の日本の双眼鏡。潜水艦から降りたところでデモされてました。
昔、日本はレーダー(電探)開発で遅れていたので双眼鏡の技術が発達していたのだとか。ということで大和ミュージアムへとつづきます。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年3月26日 17:11