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(Mac版の)GarageBandユーザに捧ぐ Logic Proにアップグレードする7つの理由

Appleのプロアプリケーション価格破壊政策によって高性能DAWとしては破格のプライスになってしまったLogic Proですが、まだGarageBandから乗り換えていない方のために、私個人が気に入ってるアドバンテージを7つ挙げてみますね。

GarageBand(ガレージバンド)といえば最近ではすっかりiPad上で走らせてるやつのことを言うようになってしまいましたが、本家はあくまでもMac版(OS X版)であります。

そのMac版のGarageBandはそもそもLogic Pro(ロジックプロ)の簡易版でありまして、その位置づけはiMovieに対するFinal Cut Pro Xと同じです。

簡易板だけあってユーザインターフェイスも似通っており、乗り換えも比較的楽なのではないかと思います。
GarageBandユーザに捧ぐ Logic Proにアップグレードする7つの理由
実際、私は両方使いますが、あまり「違う」という感覚をおぼえず使えております。若干、Logic Proのほうが13インチの画面では使いやすいUIデザインのように感じます。

さて前置きが長くなりましたが、このLogic Pro、以前は10万円級だったものが今では17,000円にまで価格改定されており、Mac App Storeからポチっと「うっかり購入」できてしまいます。
Logic Pro — Apple
Logic Pro — Apple

今回は、うっかり購入してしまいたい方のために、利用者である私の個人的な視点から、Logic Proの良さを7つ挙げます。

まずは動画で「音」も含めてご覧ください。

GarageBandのファイルが読込める

これはGarageBandからわざわざLogic Proにアップグレードする理由にはなりませんが、他社のDAW競合製品に乗り換えるよりはLogic Proにしたほうが過去資産を活かせます。

なんといってもLogic Proなら、GarageBandの音源やプラグイン、Apple Loopsをすべて内包している互換性の高さ。iOS版でもOS X版でも、GarageBandの「.band」形式のファイルをLogic Pro用にコンバートして再生・編集が可能です。

マスタリングエフェクトが優秀

GarageBandでも多くのマスタリングエフェクトが用意されておりますが、Logic Proのそれは別次元です。音圧がとんでもなく上がったりします。音圧をあげる理由や是非については議論しつくされてるので、ここでは語りませんけども、とにかくGarageBandで感じてた音圧の足りなさは一発解消です。

これを活かして私は次のようなワークフローも行っています。iOS版のGarageBandで骨組みやラフを制作。OS X版のGarageBandにファイルを渡してさらにブラッシュアップ。ここで完成していればLogic Proでマスタリング。またはLogic Pro上でさらに音色などを編集してマスタリング。とにかくLogic Proから書き出せば、GarageBandよりさらに良く聴こえます。

Ultrabeat ウルトラビートがある

Ultrabeatについては数年前にも言及記事がございますけども、単体アプリなみの高機能ドラムマシーンが載ってます。
UltraBeat
ドラムシンセサイザーに加えてステップシーケンサー。そしてそのシーケンスをLogic ProのMIDIリージョンとして一発書き出し。実に素晴らしい働きをしてくれます。

Delay Designer ディレイデザイナーがある

Delay Designerはまさにディレイをデザインできるレベルであります。各ディレイ音個々のハイパス/ローパスフィルターのカットオフや、レゾナンス、パン、レベルを編集できるだけでなく、ピッチトランスポーズを変更できるので、アルペジエーター代わりなど一定のパターンを奏でるためにも利用できます。

以下の動画のBGMは、Delay Designerを使用して手抜き制作した楽曲であります。

これでこのプラグインの実力の一端がおわかりいただけるかと思います。

Space Designer スペースデザイナーがある

そしてまた「デザイナー」と名の付く Space Designer でありますけども、従来のただ反響するリバーブとちがって、現実世界をシミュレートした環境にオーディオ信号を置くものだとかで、まあとにかく演算にCPUパワーが食われて使いどころを間違えるとシーケンスが再生できず止まるほどのものです。

このブログ記事内に要約するのは困難なので、ここでは一言「とても滑らかで綺麗」とだけ言っておきます。先の動画でお聴きいただいた通りです。詳細はマニュアルの「Space Designer コンボリューションリバーブ」の頁をご覧ください。

ちゃんとしたシンセサイザーがある

ちゃんとしたシンセサイザーとは、これまた変な言い回しですが、GarageBandのシンセサイザーでいじれるパラメーターはごく少なく限られています。またシンセサイザー自体も3つ(かな?)しか無いですね。Logic Proのほうでは高機能なシンセサイザーもありますし、Sculptureのようなモデリングシンセ、その他オルガンやエレピ等のエミュレータ、そしてサンプラーまでもが音源として並んでいます。

詳しくはヘルプマニュアルのLogic Pro の音源の紹介にあります。

どうせシンセいじりなんかしないと思ってる方でも、そういった高性能ソフトシンセから作られたプリセット音色を利用することは多々あるでしょうから、やはりこれは重要なことです。

ボコーダー EVOC20 PSがあります

ボコーダーについては先の項目のシンセサイザーに含まれるべきかもしれませんが、その効果や存在感を考慮するとやはり特筆に値するのではないかと。特にGarageBandとの比較においては、ボコーダーの有無は大きいです。

ハードウェアボコーダーだとかけ録りになってしまうかと思いますが、Logic Pro上でやってしまえば後でいくらでもキャラクターを編集できるのが利点ですね。

というわけで、
以上、Logic Proについて私が個人的に利点だと考えているところを列挙いたしました。GarageBandからのアップグレードを検討されてる方や、またはMacの導入なども検討されてる音楽家の方々の参考になれば幸いであります。ご購入は以下のリンク先よりどうぞ。
Logic Pro — Apple
Logic Pro — Apple



投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年4月 6日 09:20

ジェット☆ダイスケ

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