ブログだからマイナーでニッチなことも配信できた
もうすぐブロガーサミット2013 http://agilemedia.jp/blogger/が開催されます。
私も16:00からのパネルディスカッション「ビデオブロガーの今」というのに出ますので、先日より主催の徳力さんから
「あなたがブログを続けてきて良かったと思った出来事を、ブログに書いて教えて下さい。」というお願いをさせて頂いています。
という圧力をやんわりとかけられ続けてこれを書くに至ります。
私の場合、標題の通りです。
ブログを書くことでマイナーでいられたというのが大きいですね。
いま思ってることをポロリとアウトプットする場がTwitterではなく講談社の来月の新刊だったら、それ相応のものを背負うことになるわけです。
先日の旅行ビデオを共有する場所がYouTubeではなくソニーピクチャーズこの夏イチオシ話題作の枠しかなければ、大赤字覚悟で臨むより他ありません。
今朝目にとまったニュースを拾って言及できる場がtumblrとかGoogle+ではなく荒川強啓デイキャッチへの出演しかないなら、もはや恐れ多くて口をつぐむしかありません。
TwitterだのYouTubeだのと言ってる時点でブログではないわけですが、大きな視点でみれば同じようなもんです。Web 1.0時代のホームページから、MovableTypeとそのクローン達の登場、そしていま流行りのソーシャルメディア的なものまで、まあ全部ひっくるめて「ブログ」ですよ私にとっては。
言い換えればオウンドメディア的に扱えるものでしょうかね。
もしブログがなかったらどう発信できるでしょうか?
プロの作家や新聞記者やテレビのディレクター、映画監督やミュージシャンになりますか。少なくとも上の誰かに認めていただいて公共の電波に乗っかるとか誌面に掲載されるという手はずを踏むことになりますね。
ですから、メジャーにならないとそりゃあ大変ですよ。好きなときに好きなこと言えない。いつでも好きに発信したければ、ミニFM局を開設したり、ミニコミ誌を配って回ったり、箱借りて上映会やったりも必要かも。
「未来には、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」とはアンディ・ウォーホルの言葉ですけども、今ではバイト先の冷蔵庫に入って写真を撮ればいいだけです。それをTwitterに投稿したものが雪だるま式に話題になってテレビでも扱ってくれるかもしれません。
というのは冗談ですけども、ブログをやっていれば誰しもが善かれ悪しかれ「世界的に注目を浴びた」ことはあると思います。私も何度かございます。
▼海外メディアで報じられるジェットダイスケの件
これも嬉しいことではありますが、そういうことを追いかけてしまうとメジャーの階段を登ったほうが効率良いので、ブロガーらしからぬ行動ではないかと思います。
ブログを書いて稼ぐだとか有名人になるだとかは、万人に通用するものではありません。誰しもがオマエみたいに銭ゲバだったり自己顕示欲過多だったりするわけではないのですよ。ブログがもとでお友達が増えるかどうかもその人の資質によるもので、むしろブロガーにすり寄ってくる謎のお友達作り大好きさんの方が多いように思います。
ですから、それらの事象をもって「ブログを続けてきて良かった」と言うつもりはないです。むしろブログの真の価値に気付いていないのではと疑いますね。
どんなにマイナーでニッチで、時にはアングラだったりすることでも、まったく誰の役にも立たない情報というのはありません。沢山のひとに支持される情報でなくとも、また自分自身が脚光を浴びるほどの人物ではなくとも、ブログという仕組みは肝要寛容にアシストしてくれます。
たとえ70億人が無視して、100人にけなされたとしても、1人くらいは「ありがとう」とか「役立ちました」と言ってくれる方がいらっしゃるものです。これをやって良いのがブログです。
これをやって良いのがブログです。
これをやって良いのがブログなのら。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年8月11日 05:21