多勢の人前でしゃべるとき緊張しない方法
さっきhuluでアメリカのテレビドラマを観ていたところ、こんなシーンがありました。
これまで練習をしてきたバンドのお披露目のステージ。
しかし幕のすきまから覗いてみると予想外の大入り。
そこで緊張してしまって「歌えない」と怖じ気づく。
バンド経験は人によりけりですが、
人前に出て話すということは、大人ならたまには経験はすることです。
ところが、多勢の人前でしゃべると緊張してなかなか上手くいかないという場合があります。多くの方がそうかもしれないですね。
私いつも話したあとで「なぜ緊張しないんですか」と言われるほどですけども、これには秘訣があります。とても簡単ですぐに実践できることです。
実力以上のことをやろうとしない
なんだそんなことか!と感じられるかもしれませんが、人前に出ることでいつも以上に自分をよく見せようという方は実は少なくないのではないでしょうか?
うまく話してると思われたい。
まずは笑いをとって場を和ませたい。
感心されたい。尊敬を得たい。
かっこいいと思われたい。
とにかくより良く見せたい。
でもそれは無理なんです。
スポーツをやってらした方は耳にタコができるほど聞いてるかと思いますが、練習で120できてなきゃ試合で100できないというのは本当です。普段から仲間内で大爆笑を誘うわけでもないのに、いきなり200人を笑わせるというのは不可能に近いです。
それで先述の「実力以上のことをやろうとしない」についてですが、もっと詳しくいうと
専門のこと以外はしない、分からないことは分からない
理解されるよう努めても、笑いや感心まで得ようとはしない
しゃべりたくないのにしゃべれるはずがない
ということです。
これは人前に出たときにはもう白黒ついてることなので、それ以上どうしようもないのです。つまり、できないことをやろうとするから無理になってしまうというわけです。特に、なにもしゃべりたいことがないのに、言葉が出てくることなどあり得ません。そういうのはもはや異常者です。
私いくら緊張しないといっても、明日すぐブロードウェイミュージカルをやれと言われたらお断りします。ただそれだけのことです。よく知らない人の結婚式でスピーチなどしませんし。自分の守備範囲でできることだけやっているのです。
うまく話してると思われたい。
まずは笑いをとって場を和ませたい。
感心されたい。尊敬を得たい。
かっこいいと思われたい。
とにかくより良く見せたい。
こうなった時点で一万人の観客だろうが、好きな女子たったひとりの前だろうが同じことです。そう言えばお分かりいただけますでしょうか。実力以上のことを自分に課してしまうと、たった一人ですら相手にできません。
そして肝心なのは、そのたった一人です。
一人一人に対して話しているのであって、100人や1000人といった群衆が笑ってくれたり感心してくれたりするのではないのです。一人が笑う、それが1000人ぶん同時多発的に起こるということです。ただそれだけです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年8月30日 07:21