映画「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」を2DとIMAX 3Dとで二回観た俺の感想(ややネタバレ含)
まず「ゼロ・グラビティ」の配役についてですが本当にサンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニーの二人で良かったと思います。
Wikipediaによると当初は、スカーレット・ヨハンソンだとかブレイク・ライヴリーだとかナタリー・ポートマンまでもが検討されていたそうです。観たあとだから言えるけど、この三人ともないと思う(笑)特にスカジョとライヴリーの二人は緊張感がない(笑)
あとジョージ・クルーニーの役は、ロバート・ダウニー・Jrで交渉されてたらしいです。それもあり得ないでしょ(笑)クルーニーはソラリスだから何となくああいうシチュエーション合うのよ。でもロバート・ダウニー・Jrだったら、というかトニー・スタークなんだから楽勝で帰途するだろうって先入観ありまくりだものね。
ていうかアベンジャーズから二人も出演してたら、生死を別けるピンチ感は皆無ですね。
それで掲題の2D(Sony Digital Cinema 4K)とIMAX 3Dとで両方観てみた件についてお話します。
結論からいうと、どっちでもいいです(笑)
YouTubeにエクステンデッドトレイラーがございました。
どうせ宇宙、しかも地球の軌道上ですから、遠近感はそもそもおかしい世界なのでしょうし、ほとんどサンドラ・ブロックの顔のアップショットばかり観てたような印象すらあるので、3DだろうがIMAXだろうがどうでも良かったです。「この映画こそIMAXの3Dで観なきゃ」と言ったひとは2Dでもう一回見直してみても面白さ変わらないと思うよ。
で、件のYouTube予告編については、
本編導入部の大半と、そして中盤・最後あたりのアクションシーンを少しつないでますが、そういうアクション面での見どころはこの予告編で観られるもの以上には無いといってもいいほどですね(笑)
ただ映画の大半が密室での一人劇にも関わらず、心理描写は思いのほか上手くできており、さらに上の予告編動画のようなハラハラ感も常にあるので、ほとんど同じような画が続くにも関わらず飽きずに最後まで観られます。二度目でも飽きませんでした。
しかしこれがストーリーを短くまとめて言うとつまんないハナシなんだよね。ただそのシンプルな筋のなかに、残りの酸素や燃料であるとか、90分ごとに襲ってくる残骸であるとか、火事になるとか、天宮が落下しているなどなど、たびたびタイムリミットを設けることで各シークェンスが上手く成立してる。これはサンドラ・ブロックの出世作「スピード」を思い起こさせる展開でしたね。スピード感はあまり無いけど。
そういえばスピンオフ作品のこれ。
この場面、本編でのライアンは死を覚悟するというか、生きる望みを失くしちゃうわけだけども、そのあと起死回生の復活で生への執着を強固なものにし、消火器でありえないほどの高機動をやって帰還するわけです。
帰還といっても神舟が着水して、ライアンが岸に泳ぎついて歩き始めたところで終幕。救助チームと合流したわけではないので、まだ助かったとは言い難い状況です。
あのあとヒグマに出会ったり毒蛇に噛まれたりということもあるかもしれません。むしろ物語としてはそうあってほしい、生への執着を燃やして地上にはたどり着いたものの、そこでのピンチをどう切り抜けるのか。家に帰るまでが遠足です。そんな思いを巡らせるのも楽しい作品ですね。
ところで映像もさることながら音楽もとても良かったですよね。サントラCDにはあの通信音も含まれてるのかしら?私なんとなくデヴィッドボウイを思い出しました。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2014年1月 6日 01:59