Wacom Bamboo Stylus feel CS300UK 試用と、Windowsタブレットが意外にワコムの液晶タブレット競合だという件
前評判だけはスゴかったマイクロソフトの「Surface Pro 2」ですとか、iPad不要な生活にしてくれた「ASUS VivoTab Note 8」であるとか、最近はそういったWindowsタブレットをよく使用している私です。
Windowsタブレットであればどれもタッチスクリーンで操作できますが、上記の二製品などはそれだけにとどまらずワコムのデジタイザー「Wacom feel IT technologies」搭載なのです(上記以外にも該当製品有り)。
つまりどういうことかというと、ワコムのドライバに対応し、さらにワコム製の上質なスタイラスペンも利用できるということです。
以下は、ワコム製のバンブースタイラスfeel(Wacom Bamboo Stylus feel CS300UK)を試用してみた動画です。
iPadで絵を描くならJot Pro(ジョット・プロ)のようなペン先が細いスタイラスが必要ですが、これが硬いボールベアリングのペン先で、ガラスをトントンするにはやや心配なものです。iPadだけでどうにかするには大変助かるアイテムですが、視差調整できない点なども含めると、そもそもiPadとスタイラスの利用でイラストを描くというのが根本的に間違いかもしれません。
その点「Wacom feel IT technologies」搭載のWindowsタブレットとワコム製スタイラスを使用した場合、液晶タブレットでイラストを描くような感覚そのものです。
下図は私がiPadアプリで描いたものです。書籍でのアプリ解説用に描いたのでそれなりに時間をかけてちゃんと描いたつもりですが、線がおっかなびっくり引いてある印象で活き活きとはしてませんね。
iPadで細い線を描くためのスタイラスに決定打がないので、指先でやっています。それもあって精緻なものはできません。常に失敗を確認しながらの作業です。
対して下図は、Windowsタブレットである「Surface Pro 2」とバンブースタイラスによる落書きです。あくまでさらさらっと描いただけの「落書きで」すが、筆圧感知も相まって先のものより線に活力があると思います。
こちらは指先ではなくスタイラスペンです。細かな線も問題ないですね。気分的にはもう完全にワコムの液晶ペンタブレット。
私は本職のイラストレーターでもないので本格的な液晶ペンタブレットへのこだわりもなければ購入したこともなく、自宅ではせいぜい安いマウスパッド大のペンタブ(液晶ではないもの)を使っていた程度です。そんなだから余計に、4万円台の8インチタブレットなどが代用品になるというのがステキに感じますね。
プロ用としても足るものかどうかは各々の判断になるのでしょうけど、少なくとも私がPhotoshopなどで落書きレベルのラフを描くのなら、これで必要十分に感じました。iPadとも違って、ちゃんとしたPC用のソフトも利用できるわけですし。
あと個人的に収穫だったのは、WindowsタブレットだけでなくサムスンGalaxy Note 3 でもワコムスタイラスペンが利用できたこと。こちらのほうも実はワコムデジタイザ搭載だったようです。Photoshop Touch なんかもじつはスタイラスありきでこそ利用できるんですよね。iPadでは私は使い道を思いつきませんから。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2014年5月14日 18:49